日韓併合の真実 ~ 中山成彬

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平成25年03月08日 衆議院 予算委員会
委員長 山本有二
休憩前に引き続き会議を開きます。

質疑を続行いたします。

この際、中山成彬君から関連質疑の申し出があります。松野君の持ち時間の範囲内でこれを許します。中山成彬君。

日本維新の会 中山成彬
ありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。

さて、教育問題に移りたいと思います。

今、いじめの問題とか体罰の問題とかいろいろありまして、政府の教育再生実行会議でもいろいろなことを検討されていると思って、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思うんです。

やはり、いじめることはひきょうなことで、人間として許されるものじゃないんだ。今、NHKで「八重の桜」というのを放映していますけれども、会津の什のおきての中にも、弱い者をいじめてはなりませんと。私が生まれ育った旧薩摩藩ですけれども、やはり、弱い者いじめをするな、うそをつくな、小さいころからたたき込まれましたよ。だから、このことは、家庭で、学校で、しっかりと教え込まないかぬ、私はそう思っています。

このことはきょうはもう取り上げませんが、実は、国際的に日本の子供たちがいじめられているという話をきょうはしたいんです。

文科大臣、いらっしゃいますか。

今、日本の留学生が、アメリカとかカナダで、中国や韓国の留学生に、あなたたちの祖先に自分たちの祖先はひどい目に遭ったんだといって責められて、日本の留学生が本当に肩身の狭い思いをして過ごしているんですよ。そういう話を聞いたことはありますか。

文部科学大臣 下村博文
お答えいたします。

尊敬する中山文部科学大臣のもとで、私は文部科学大臣政務官としてお仕えをさせていただきまして、そのとき勉強をした結果、文科大臣になれたということで、感謝とともに、また、その中山先生が野党のお立場から質問され、私が答えるというのも不思議なえにしを感じますが、誠実にお答えさせていただきたいと思います。

我が国の子供たちは、日本のことをよく知らない、日本の歴史や文化、伝統を知らない。真の国際人というのは、やはり真の日本人であるからこそ、諸外国の人たちともきちっと話すことができる。しかし、外国に行って、改めて、自分が何も日本のことを知らない。

そのために、領土問題あるいはいろいろなことについて、何ら反論もできないし、聞くばかりで、一体、日本の学生たちは本当に賢いのかというような形の中で、いじめられるというよりは、多くの日本人が、外国に留学して、いかに自分は日本のことを知らないのかということを痛切に感じ、そこから改めて日本の勉強をし直している。しっかり日本の教育について変えてほしい、こういう話をたくさん聞いておりますし、御指摘のようなことがあるというふうに思います。

日本維新の会 中山成彬
そうですね。思い出しますね。私が文科大臣になったときに、政務官でもいいからチームに入れてくれと。私はあのとき、下村さんの教育にかける熱意を本当に感じたんです。その後、官房副長官とか、あるいは教育再生の会議で中心的な役割を果たしておられる。すばらしいことだと思っています。本当に頑張っていただきたいと思います。

ところで、今、韓国も朴新大統領、近々、習近平主席就任ということでございます。首脳会議も予定されていますね。私は、ぜひ北朝鮮の金正恩氏とも会って、そして拉致問題を早く解決してほしい、こう思うんですけれども、そのときに常に出てくるのが、歴史を直視して未来志向で、こう言われるんですよね。

きょうは、歴史を直視するというのはどういうことかということを、ぜひ皆さん方と考えてみたいと思うんです。

今度、4月28日は主権回復の日ということで、自民党さんも、近現代史を学び直す日にしよう、こういうことを考えていらっしゃるようですけれども、一足先にちょっと話をさせていただきたいと思います。

日本の戦前の朝鮮とか台湾の統治、これは、欧米諸国の植民地主義、いわゆる略奪だけを目的としたそういうものとは違っていたと私は思っております。学校とか病院をつくり、道路や鉄道をつくり、そして、例えば台湾では、嘉南タイシュウといって、八田技師が大変なかんがい事業をやりました。ちょうど私は出くわしたんですけれども、5月8日の日には地域の住民たちが集まって八田技師の遺徳をしのんでいる、そういう場面にも出くわしたことがありました。

そういった中で、私は、朝鮮も同じようなことをしていたんだということを皆さん方に御理解いただきたいと思うんです。

このパネルを見ていただきたいんですけれども、右側にありますのは、「京城に地下鉄」と書いてありますけれども、実は、東京で一番古い地下鉄、銀座線が浅草―渋谷の間に開通したのは1939年。しかし、翌年の1940年には、もう京城に地下鉄ができているんですね。この一例だけで、いかに日本が当時の韓国の近代化に熱心であったかということがおわかりになるんじゃないか、こう思っております。

その横の朝鮮半島の地図でございますけれども、昭和12年の時点で、朝鮮の国鉄、私鉄合わせて5000キロメートルの鉄道ができていた。そして、昭和20年までにはさらに1000キロメートル延長したんですね。

この下の写真は漢江の大鉄橋ですけれども、この大鉄橋ができた明治32年、1899年、我が国が京城と仁川の間に鉄道を敷設するまで鉄道はなかったんですね。だから、すごい鉄道網を短期間につくったということがわかっていただけると思います。

左の方の写真ですけれども、これは京城帝国大学です。これは大阪帝国大学よりも7年早く、名古屋帝国大学よりも15年も早く、実は建てられているんですね。そして、日韓併合の時点では公立学校はたった100校しかなかった。しかし、昭和5年の段階では公立小学校は1500校。昭和17年には4271校の公立学校を設置したんです。

しかも、この写真を見てください。鉄筋コンクリートですね。れんがづくりです。私は昭和25年に小学校に入りましたけれども、木造のおんぼろ校舎でした。本当に、そういう意味で、私は、日本というのは、台湾もそうですけれども、朝鮮も内地と同じような、そういう統治をしたんだということを御理解いただきたいと思っています。

この一番下の女学校など、今、日本にあったら、これは文化財指定物じゃないかな、このようにさえ思うんですね。

次は、麻生副総理に後でお聞きしますけれども、創氏改名は朝鮮人が望んだんだ、こういうふうに東大で講演したら朝日新聞でたたかれた記事でございますけれども、現在使われている高校の日本史の教科書を見ますと、ここに3つの教科書を並べましたけれども、「日本風に改める創氏改名が強制された。」「日本式氏名を強制した創氏改名など、」、創氏改名などを強制した、こういうふうに検定教科書には書いているんです。

ところが、この左の方を見ていただくと、「氏の創設は自由 強制と誤解するな 総督から注意を促す」、こういう記事があります。そして、「内地式に変更、締め切り後も変更することができます」よと言っているので、決して強制ではない。

真ん中の写真を見ますと、創氏改名に殺到しているソウル市民、こういうふうに書いてあるんですね。


麻生副総理、平成15年に東大で発言をされたときは、こういう記事を知らなかったでしょう。今、改めて、どういうふうに思われますか。

国務大臣(金融担当) 麻生太郎
これは、たしか政調会長の時代だったと記憶しますけれども、この発言は東大の五月祭で話が出たんだと思いますが、とにかく、その発言につきましては、日韓関係の間にそごを来すということで、私の方から、その後、記者会見だったと思いますけれども、韓国の国民の方々に、こういった話で日韓関係の間にいろいろな意味で不愉快な思いをさせたということでおわびをしたというように記憶をいたしております。

この問題に関する現在の個人的な認識を、今これをいただいて改めてまた申し上げるということもいかがなものかと思いますが、今は第二次安倍内閣の閣僚をやらせていただいておりますので、この問題に関する私の個人的見解は差し控えさせていただきます。

日本維新の会 中山成彬
それでは、下村大臣。

教科書の検定というのは事実に基づいて行われるべきは当然だと思うんですけれども、ここに提示した3つの教科書、いずれも明らかに間違っていますよね。

この教科書で学んだ学生が、例えば大学入試で創氏改名は強制と答えた場合に、これはマルですか、バツですか。非常に大きな問題なんですよ。本来であれば、こういう教科書は回収すべきだと思うんですけれどもね。そうでなくても、これを使っている学校へ正誤表を配付する、そのようなことをしてもいいんじゃないかと思うんですけれども、期待する文科大臣、よろしくお願いします。

文部科学大臣 下村博文
お答えいたします。

現在の教科書検定におきましては、もう先生御承知のことでございますけれども、学習指導要領に基づき、教科書検定審議会の学術的、専門的な審議に基づいて行われ、申請図書の具体の記述について、その時点における客観的な学問的成果や政府見解、適切な資料等に照らして欠陥を指摘するものでございます。

これが欠陥かどうかということでございますが、現在、日本史大事典また国史大辞典というところにおいても強制したという記述が表現されているということの中で、教科書検定においては、これは欠陥には当たらないという判断が現在されているところでございます。

日本維新の会 中山成彬
そこをやはり政治主導で、下村大臣、やはり間違っていることは間違っている、それをちゃんと訂正すべきじゃないか、このように思いますが、次に移ります。

次は、午前中、辻元議員がいろいろ言っていました、いわゆる従軍慰安婦の問題でございます。

慰安婦問題は、官憲が介入したと誤解させた最初の記事というのは、平成4年のこの記事なんですね。「慰安所 軍関与示す資料」。ところが、この資料をよく見てみますと、これはそうじゃないですね。この資料というのは、悪徳業者が募集に関与しているようなので注意するように、そういう通達なんですね。全く逆なんですよ。


当時の朝鮮を見てみますと、これは真ん中を見ますと、道議会選挙、8割以上の人が朝鮮人なんです。そして、忠清南道の知事、ここにありますように、初代、6代、8代、9代、10代、そして昭和20年に至るまで全部朝鮮人でした。ほかの道も同じようなものでした。そして大田の警察、ナンバーツーの警部と高等刑事も朝鮮人が務めていた。



これらの体制で、官憲の強制連行というのは考えられないんじゃないですかね。

今、この従軍慰安婦の問題が世界に広まっている。ソウルの日本大使館の前には、従軍慰安婦と称する少女の像がある。アメリカでも、朝鮮人の多いニュージャージー州には同じような銅像が建てられ、そして高速道路に大きな看板が出て、日本人が朝鮮女性を20万人セックススレーブにした、性奴隷にした、こういうふうな看板がかけられている。これは私は、本当に日本人にとって屈辱だと思うんですよね。こういうことをさせちゃいけない、こう思うんです。

大体、20万人もの女性をさらっていく、その親たちは一体黙って見ていたんでしょうかね。やはり、そんなことはないと思うんですよ。

まして、私は、あえて、日本の兵隊さん、昔の兵隊さん、世界一軍律厳しい軍隊だったと世界から称賛されていたんですね。これはもちろん、日本がおくれて列強の仲間入りしたから、よく見られたいということもあったんでしょうけれども、根底にあるものはやはり武士道だったと思うんですね。武士道があったからこそ、私は、日本の兵隊さんというのは立派な戦いをしたんです。それなのに、こういったことで侮辱されているというのは、我々の先祖が侮辱されているというのは看過しがたい、こう思っているんです。

ここで安倍総理に聞くのはちょっと何かなと思いますので、お答えは要りませんけれども、ぜひ、こういうふうなことをみんなでわからないかぬと思っているんです。

ここにありますように、官憲が強制連行したんじゃなくて、実はそうじゃなくて、これは、一枚だけが東亜日報の記事ですけれども、あとは全部当時の朝日新聞ですけれども、これを見ますと、朝鮮人が良家の子女を誘拐して満州に売り飛ばした、17歳と19歳の日本人だった、こう書いてありますね。あとは全部、見てもわかりますように、農村の娘に毒牙とか、桃色の巣を暴くとか、警察がしっかり仕事をしていたということが全部わかる。日本人が何かやったということは、調べても調べても出てこないんです。





私は、戦前、日本も貧しかった、ですから、いわゆる慰安婦として苦界に身を投じなければならなかった、そういう悲しい身の上の女性がいっぱいいたということも知っています。

だけれども、いかにも朝鮮人だけが従軍慰安婦にされた、こういうふうなことはやはり誤解を解いてもらいたい、このように思っているわけでございまして、午前中に辻元議員がここに出しましたけれども、各国で従軍慰安婦に関する決議、動議が出されている。何というか、朝鮮の方というのは、粘り強いというかしつこいというか、本当にすごいなと思うんですけれども、私は、こういうふうなことがずっと今蔓延している、これは自民党にも責任があると思うんですね。

自民党のずっと歴代の外交、その場しのぎ、その場しのぎで、謝ればもうそれ以上は追及しませんから、そういう言葉に乗せられて、いろいろな談話等が出されました。そのツケが全部、安倍総理、今ここに来ているんですね。だから、私は、自民党にも責任がある、このように思うんですね。

日本人は、惻隠の情といいますか、大体お互いわかるでしょう、あるいは、謝ったんだからいいじゃないか、人をだましてはいけない、小さいころから教えられますけれども、しかし、だまされる方が悪いんだ、あるいは、うそも100回言えば本当になるんだ、そういってプロパガンダに励んでいる国民もいるということ、そのことを忘れちゃならない。

私たちは、そういう意味で、国際社会に生きていく上で、ダブルスタンダードで生きていかなきゃいけないという決意を固めなきゃいかぬと思っています。総理にはお答えは要らないことにしておきたいと思っています。

もう時間が少なくなりましたけれども、さきの戦争は侵略戦争だった、こういうふうに私たちは思い込まされていますが、1951年、昭和26年ですけれども、GHQの総司令官であり東京裁判を主宰したダグラス・マッカーサーは、米国議会の上院の軍事外交委員会におきまして、第二次世界大戦について、「日本は米国によって閉じ込められ、資源供給の道を断たれた、日本が戦争を始めた目的は主として安全保障の必要に迫られてのことだった」、こういうふうに明確に侵略戦争を否定しているんですよ。今の東京は、石原前都知事の指令で、このマッカーサーの発言を副読本として使っているんですね。

期待される下村文科大臣、どうですか。これを全国の公立学校に副読本として配付したらどうですか。

文部科学大臣 下村博文
御指摘の「江戸から東京へ」、私も、先生から御質問があるということで、きょう、手に入れさせていただきました。東京都教育委員会が独自教材として作成されているものでございます。

このような地域で作成した教材のうちすぐれたものについて、ほかの地域においても活用されるということは大変有意義だというふうに考えます。このため、文部科学省として、各都道府県教育委員会などの担当者を集めた会議などを通じて情報の共有化を図ってまいりたいと思いますし、各都道府県で使われている副教材ですばらしいものについてはぜひ全国で共有化されるように、文部科学省としても働きかけをしてまいりたいと思います。

日本維新の会 中山成彬
前向きの答弁、ありがとうございました。

時間がだんだんなくなりましたので、ちょっと提案でございますけれども、今、私たちは、子供たちがどういう教科書で習っているのか調べることは非常に困難ですね。

安倍総理も一緒に、あれは平成9年でしたか、亡くなった中川昭一さんとかと一緒に、日本の前途と歴史教育を考える議員の会をつくりました。古屋議員もあのとき一緒でしたけれども。あれは最初、中川先生が自分の娘の教科書を見たら、とんでもないことが書いてある、これはいけないということで、いわゆる教科書議連をつくって活動して、今はもう中学校の歴史教科書にいわゆる従軍慰安婦という言葉はなくなった。これは本当によかったなと思っています。

私は、文科大臣に提案なんですけれども、ぜひ、日本の今使われている検定教科書、これを見られるように文部省のホームページに全部出してもらいたいと思うんです。

ついでに、中国とか韓国は、物すごい反日、愛国教育をしているんですよ。その中国から今いっぱい日本に入ってきていますよ。彼らがどういう教育を受けているのか、やはりその辺は知っておいた方がいいと思うので、この中国や韓国の教科書も一緒にホームページに載せていただきたいと思うんですけれども、いかがですか。

文部科学大臣 下村博文
お答えいたします。

御指摘のように、我が国で使われている教科書について、広く国民の皆様方にそれぞれわかるような形で、ホームページを含め、文部科学省としても、より情報を提供するということは大変重要なことであるというふうに思いますし、しっかり対応させていただきたいと思います。

ただ、文科省のホームページで他国の教科書等を同じような形で掲載するということについては、著作権の問題やあるいはそのときの政治的な判断、外交的な判断もございますので、できたら文科省以外のところで、民間等で、先生初め、お考えになっていただければ大変ありがたいと思います。

日本維新の会 中山成彬
それでは、これは外務省にお願いするしかないんですけれども。

最後になりましたけれども、この尖閣列島の地図、この上の地図は既に外務省のホームページにあるんですけれども、この下の方の地図はまだないんですよ。これは台湾が発行したものなんですね。これもぜひ外務省のホームページに載せてもらいたいなと。これは、はっきりと尖閣列島は日本の領土だということが明らかになるようになっていますので、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。


いろいろと、もっと質問したいことがあるんですけれども、時間が参りました。

私たち日本維新の会は、教育問題に一生懸命取り組んでおります。ぜひ集中審議をお願いしたい。そのときに、先ほどの話にもありましたけれども、朝日新聞の関係者にもぜひ来ていただきたい、このことを委員長にお願い申し上げます。

委員長 山本有二
後刻、理事会で取り計らいます。

日本維新の会 中山成彬
ありがとうございました。