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平成12年03月14日 衆議院 大蔵委員会
[041]
民主党(国民民主党) 上田清司
先般、さる週刊誌に記事が出ておられて、その方に私は面談をしてまいりまして、じかに聞いてきたのですが、いわゆる北朝鮮、朝鮮総連の財務局のトップ級幹部でありますが、こんな話を聞きました。
新潟は、税関はフリーパスと同じ、本国からしっかり接待せよとの指示がある、その中身は、主に古町の歓楽街とゴルフだ、こんなお話を実は聞いてまいりましたが、そういう事実というのはあるのでしょうか。
[042]
大蔵政務次官 大野功統
税関職員、特に新潟の問題でございますけれども、まず、きちっと検査しているかという問題は置いておいて、つまり、公務員の倫理に反するようなことをやっているかどうか、この一点に絞ってお答えしたいと思います。
80年代から90年代後半にかけまして該当する税関に勤務した者、関係した者、すべてヒアリングをさせていただきました。その結果を申し上げますと、いわゆる1992年の万景峰92号の就航時と、それから翌年に就航1周年という記念行事をやっておるようでございます。そのときに船上レセプションをやったようでございまして、その船上レセプションには多数の港湾関係者が招待されております。税関職員が他の港湾関係者とともに出席をした事実はございます。
しかしながら、今お話しのような歓楽街とかゴルフとか、そういうことは一切ございませんので、御理解をいただきたいと思います。
平成14年04月23日 衆議院 法務委員会
[027]
自由民主党 平沢勝栄
きょう税関も来てもらっていますけれども、北朝鮮との往来の荷物、商業貨物とか当日持ち出しの荷物の検査というのはわかるのですけれども、あらかじめ朝鮮総連の新潟の事務所に集められた荷物、これは1回1700個くらい例えば万景峰号なんかについてはあるはずですけれども、この荷物のチェックに北朝鮮、朝鮮総連の人間を立ち会わせている。私ども得ている情報では、それによって朝鮮総連の荷物の検査は事実上フリーパスだということを聞いておりますけれども、なぜ北朝鮮の人間を荷物検査に立ち会わせているのか、朝鮮総連の人間を立ち会わせているのか。そして、検査は、1700個くらいある荷物をどのくらい検査をしているか、どういう検査をしているのか、それをちょっとお知らせください。
[028]
政府参考人(財務省大臣官房審議官) 藤原啓司
お答え申し上げます。
ただいま委員御指摘にありましたように、この新潟に参りますマンギョンボン92号で北朝鮮に向けて出国する旅客は比較的高齢者が多くて、また、日用雑貨、食料品等の多量のお土産品があると聞いております。
このため、先ほどおっしゃっておられましたように、出国の旅客は、前もって携帯品のリストとともにその携帯品を新潟市内にある朝鮮総連の事務所あてに送付されました後、またさらに保税蔵置場に搬入されるわけでございますが、その後税関におきましては、こういう多量の携帯品を適正かつ効率的に処理するという観点から事前の検査を行っておりまして、その際に当該携帯品の保管管理者として朝鮮総連の担当者が立ち会っているものでございます。
いずれにいたしましても、税関におきましては、この輸出携帯品につきまして、検査率の数字そのものは、今後具体的な取り締まりに支障がございますので御勘弁いただきたいと思いますけれども、エックス線検査あるいは開披検査を行うなど、厳重な取り締まりを実施しているところでございますけれども、昨今における情勢の変化等も踏まえまして、一層厳正な検査の実施等について検討してまいりたいと考えております。
[029]
自由民主党 平沢勝栄
今の答弁は全く納得できないわけで、朝鮮総連の人間が立ち会っているというのは、いわば余計な検査をするなよという監視役だということで私どもは聞いておりますけれども、いずれにしましても、税関、これから検査をさらに徹底して、ほかの国と違うんですからね、要するに、敵性国家、テロ国家とアメリカが認定している国との往来の荷物に関することですから、しっかりやってもらいたいと思います。
平成14年06月28日 衆議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会
[300]
自由民主党 森岡正宏
私は、先日、元朝鮮総連の中央本部の幹部であった韓光熙という人が書いた「わが朝鮮総連の罪と罰」という本を読みました。日本を舞台に、戦後何10年も北朝鮮に人やお金を送っておったという実態、また、韓国のスパイ工作など驚くべき実態が次々と浮かび上がっていく中で、新潟がその拠点であったということが描かれているわけでございます。
全国各地のパチンコ業界とか商工関係者から集めた10億、20億というような巨額の資金を朝鮮総連中央本部の新潟出張所に集めて、そして目立たないように2000~3000万円を小さな紙袋に小分けして、そして親族訪問などで北朝鮮へ渡る同胞者に持たせておった。彼らは中に何が入っているのかわからない、そんな状態で運ばせておった。外為法では500万円以上の現金の持ち出しは届け出が必要ということになっているのに、税関員に接待などで手懐けておいて、そして全く手荷物検査などなしに、そうして北朝鮮へ運ばれておったということが描かれているわけでございます。万景峰号というんですか、マンギョンボンに何10回と乗せました、こう書いてある。
また、北朝鮮工作船を利用して密入国また密出国できるように、日本海沿岸にこの方は38カ所も接岸ポイントをつくった、それが今も使われているというようなことが描かれていまして、私は大変ショックを受けたわけでございます。
平成15年07月16日 衆議院 内閣委員会
[265]
自由党 西村眞悟
このごろ朝鮮総連に関する本もあらわれまして、内部告発文を本にしたこの「わが朝鮮総連の罪と罰」、文芸春秋、韓光熙という元朝鮮総連中央本部財政局副局長の語った本を今持ってきております。朝鮮総連とはという、罪と罰ということを語られておるわけであります。
例えばこの本の97ページには、私、つまり韓さんが学習組、朝鮮総連傘下の非公然組織である学習組に入って、日本の侵入ポイントを38カ所つくったということが書いてあります。北海道から鹿児島まで、地図に記名して書いてあります。
こういうことをこの方は、韓さんは言っておられる。「北朝鮮の工作員が上陸する侵入ポイントは、現在、日本国内におそらく100カ所以上あるものと推測される。そのうち60年代の後半から3年か4年かけて私がつくった場所が、北海道から鹿児島まで全部で38カ所ある。私がつくった場所はまだ一度も発見されていないから、現在でも使用されているはずである。」
ということで、侵入ポイントの地図が、具体的に、この人しかわからないと思われる書き方で記載されておる。この侵入ポイントから、覚せい剤が運び込まれるのか、日本人が拉致されて連れ去られるのか。侵入ポイント、非公開港、開かれていない港から入るわけですから、入ること自体が日本国内の犯罪であるということ。犯罪のポイントですね、これは。
それから、この本の220ページには、朝鮮総連が北朝鮮に送金することが書いてある。「日本から非合法的に送られる資金は、そのほとんどが新潟港と北朝鮮の元山港を結ぶ準定期航路を通じて、現金のかたちで運ばれる。」
226ページには、日本の「外為法では、500万以上の現金の持ち出しは届け出が必要ということになっているが、税関員など1人か2人いるだけだから、いちいち手荷物検査などできるわけがない。それに、朝鮮総連では、新潟の税関を常日ごろから接待等で手なずけているので、税関のほうも最初から調べる気がないようだ。」
この送金も違法ですわな。朝鮮総連が指示してこういう違法をやっておる。そして、アメリカからの指摘では、北朝鮮の核ミサイル開発は日本の資金でやっておるんだということであります。
さらに、この本の252ページには、朝銀資金の流用、これは、警察が、捜査二課が朝鮮総連に強制捜査をかけられた件ですが、これも書いてある。朝銀東京理事長と朝鮮総連の金庫番が共謀して、「架空の口座を通じて朝銀から総連に、約8億円を不正に流用していた、」こういうことも書いてあるわけです。これは、警察が裏づけて強制捜査もやっているわけです。