在日「北」朝鮮人は存在しない

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平成22年03月26日 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会
[081]
日本共産党 山下芳生
日本共産党の山下芳生です。

まず、中井大臣に事実関係だけ確認をさせていただきたいと思います。

国家公安委員会委員長記者会見要旨というものを持っております。国家公安委員会のホームページから取りました。

2月23日の記者会見で、記者の方から、高校無償化の関係で朝鮮学校の取扱いについて大臣の御所見、お考えをお聞かせくださいと、こう問われて、中井大臣は、川端文科大臣と懇談しましたときにこの件について私の方から申し入れてございます、これは制裁をしている国の国民ということになっていますから、そこのところは十分考えてやってほしいということを申し上げたところであります。

それから、26日の記者会見で、またマスコミの方から、朝鮮高校の無償化反対について理由を含めてお考えをお願いしたいのですがと問われて、中井大臣は、国家として拉致問題に絡んで制裁措置をやっている国の国民でありますから、これはどうなんだろうということは、川端文科大臣に昨年12月、強く申し入れたところでございますと、こうお述べになっております。

この2回の記者会見で述べたことは事実でしょうか。

[082]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
おっしゃるとおりでございます。

[083]
日本共産党 山下芳生
もう一点、確認をさせていただきます。

大臣が2回の会見で、制裁をしている国の国民、それから拉致問題に絡んで制裁をやっている国の国民と述べているのは、北朝鮮の国民のことでしょうか。

[084]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
はい、私はそういうふうに認識をいたしております。

[085]
日本共産党 山下芳生
そうすると中井大臣は、朝鮮学校の生徒あるいは教職員は北朝鮮の国民であるから無償化は十分考えてやってほしい、これはどうなんだろうと川端文科大臣に申し入れたということになります。(発言する者あり)

いや、なります、なります。違うんですか。

[086]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
北朝鮮の学校は朝鮮総連の組織下にあります。そして、教職員の給料等はすべて朝鮮総連から賄われているんだと私は認識しております。また、学校の先生そのものは朝鮮総連の幹部の方々だと、このようにも私は認識をいたしております。また、数十年にわたって北朝鮮から多額のお金が送られて運営されている学校でございます。もとより、父兄の方々もお金はお払いになっているでしょう。そして、その中で教育されている中身は、日本の憲法でもなければ何でもないんではないですかと、全く北朝鮮人としての教育がなされている。

これはこれで、僕はやめておけとも一回も言ったことはありません。存続するなとも言っておりません。自分たちのお金で自分たちの民族の学校をおやりになる。私は小さいときからそういうことを認識してまいりました。

しかし、そこへ今回、新たに学校への補助金として今回の無償化のお金が日本の税金から行くということについてはいかがなものかと申し上げているわけでございます。

[087]
日本共産党 山下芳生
そらしちゃ駄目ですよ。記者会見で大臣がおっしゃったのは、制裁をしている国の国民ということをおっしゃったんですよ。それは北朝鮮の国民だと今おっしゃった。ということは、朝鮮学校に行っている子供たちがそういうことだという認識に基づいて川端文科大臣に申し入れたんですよね。

[088]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
はい。

[089]
日本共産党 山下芳生
今確認いたしました、はいとおっしゃった。

そうすると、法務省に確認します。朝鮮学校の生徒、教職員は北朝鮮の国民ですか。

[090]
政府参考人(法務省入国管理局長) 田内正宏
法務省といたしましては、おっしゃられた学校の教職員、生徒が北朝鮮の国民かどうかということは把握しておりません。

[091]
日本共産党 山下芳生
じゃ、問いを変えます。日本にいる永住外国人の中に北朝鮮を国籍とする者はいますか。

[092]
政府参考人(法務省入国管理局長) 田内正宏
外国人登録上、国籍欄に朝鮮という記載をすることがございます。これは、韓国が国籍として認められなかった時代からの歴史的経緯等によりまして、朝鮮半島出身者を示すものとして用いているものであります。

したがいまして、朝鮮の記載は、何らの国籍を表示するものではなく、もとより、いわゆる北朝鮮あるいは北朝鮮籍を意味するものでもございません。他方、韓国という記載もございますが、これは韓国の国籍を表示するものとして用いております。

[093]
日本共産党 山下芳生
今の答弁ではっきりしたと思います。日本にいる永住外国人の中に北朝鮮を国籍とする者は一人もいないんですよ。ということは、朝鮮学校の生徒にも教職員にも北朝鮮を国籍とする者、すなわち北朝鮮の国民などいないんですね。これは事実なんですよ。(発言する者あり)

これ大臣、いや、ちょっと待ってください、質問しているんですから。

川端大臣に申し入れたときの大臣の認識、朝鮮学校の云々かんぬんは北朝鮮の国民であるからと、この認識はその時点で間違っていたと、お認めになりますね。

[094]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
朝鮮総連の……

[095]
日本共産党 山下芳生
そんなこと聞いてないですよ。

[096]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
幹部の中には北朝鮮の議会の議席を持っている方がおられるじゃありませんか。

[097]
日本共産党 山下芳生
そんなこと聞いてないって。

[098]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
じゃ、国民じゃないですか。

あなたは朝鮮総連の方は北朝鮮の国民じゃないとおっしゃるが……

[099]
日本共産党 山下芳生
国民じゃないですよ。

[100]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
だって国会議員しておるじゃないですか、朝鮮総連の幹部の方は。

[101]
日本共産党 山下芳生
何を言っているんですか。ちゃんと冷静に私は議論したいんですよ。

[102]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
冷静に答えていますよ。

[103]
日本共産党 山下芳生
いや、だからもう一度言いますけど、2月23日と26日の記者会見で、さっきおっしゃったように制裁している国の国民ということになっていますから、そこのところは十分考えてやっていただきたいというようなことをおっしゃっていますよね。これは北朝鮮国民だということはさっきお認めになった。しかし、北朝鮮国民という生徒は一人もいないんですよ、朝鮮学校にはね。その限りではこの認識、間違っていたでしょうと。

[104]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
僕は朝鮮人民共和国と一度も言ったことはありません。常に北朝鮮と言っております。その言い方が悪いということならおしかりはいただきますが、ずっとそういう用語を使って今日までやってまいりました。

[105]
日本共産党 山下芳生
そんなこと聞いてないですよ。違うんですよ。

[106]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
今、日本は北朝鮮の人たちには日本へお越しいただくのを拒否している、制裁しているわけです。そういう意味で、私は東アジアサッカー選手権のときも、これは私の立場としては違うでしょうと申し上げたわけでございます。日本にいらっしゃる永住者の方を差別せいとは何も言いません。しかし、日本にいて向こうの教育、向こうの思想、そして向こうのお金ということであるならば、何も日本のお金使わなくていいでしょうと申し上げているだけでございます。

[107]
日本共産党 山下芳生
委員長、注意してください。質問に答えてないですよ。答えてないですよ。

私が聞いたのは、川端文科大臣に申入れしたときの認識、制裁している国の国民であるから十分考えてやってほしいと、この発言のときの認識は、だって、朝鮮学校に北朝鮮の国民は一人もいないんですから、間違っているでしょうと。間違ってないんですか。じゃ、朝鮮学校に北朝鮮の国民がいるんですか。

[108]
委員長 前田武志
中井大臣、質問に答えるように。

[109]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
それじゃ、その北朝鮮の朝鮮総連の人はどこの方ですか。あそこにいらっしゃる学校の子供さん、それは韓国籍、お父さんが韓国で籍を移されている方とかいうのは承知していますが、しかし、北朝鮮の子弟を教育されるための学校でしょう。

[110]
日本共産党 山下芳生
違いますよ。それは認識が違う。大臣、これは基本的なことが分かってないよ。いや、本当、分かってないですよ。

じゃ、法務省、確認します。朝鮮総連の方々は北朝鮮の国籍を持っている方ですか。

[111]
政府参考人(法務省入国管理局長) 田内正宏
外国人登録上我が国は北朝鮮を国家承認しておらないところから、北朝鮮という国籍を外国人登録では使っていないということでございます。

[112]
日本共産党 山下芳生
だから、そうなんですよ。それを大臣は北朝鮮の国民とおっしゃったんだから、北朝鮮の国民はいないんですよ。(発言する者あり)

いやいや、中井さん、そうじゃないの。じゃ、これは……

[113]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
それは朝鮮人民共和国の方へ聞いてくださいよ。そうしたら日本にいる朝鮮総連の人や大半の朝鮮人学校におられる方は我が国の人民であると言うに決まっておるじゃないですか。日本に問い掛けてどうするんですか。もう法務省なんかいつでもこんな答弁ばっかりするんですよ。北朝鮮へ聞いたら、絶対自分の国の国民だと言うじゃないですか、我が同胞と言っているじゃないですか、違うんですか。これがれっきとした国民じゃないですか。僕はそれ悪いと言っていませんよ、何にも迫害しろとも言っていませんよ。ただ、北朝鮮に対しては制裁加えておるんだからと申し上げています。

[114]
委員長 前田武志
中井大臣、中井大臣、冷静にお答え願います。

[115]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
はい。

[116]
日本共産党 山下芳生
私は、日本にいらっしゃる朝鮮総連の方であれ、どんな外国人の方であれ、北朝鮮の籍を持っている人は一人もいないと、これは事実なんですよね。国交ないんですから、(発言する者あり)

そう、国交ないんですから、ないんですよ。ないのに、大臣の認識は、あたかも朝鮮学校に行っている子供たちが北朝鮮の子供だということを、こう言っているから、これは事実と違うでしょうと。(発言する者あり)

じゃ、聞いたの、そんなことを。今のはできないでしょう。できないのにそんなことを言っていいんですか。

[117]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
私の認識の方がはるかに進んでいるのかなと思っていますが。国籍があろうとなかろうと、日本におられて、向こうのお国の方、当然向こうのお国の方じゃないでしょうか。日本人でもないんですし、韓国籍でもないんだし、台湾籍でもないんだろうし。当然、向こうの国から見て、僕はそれでいいんだと思っていますよ。そして、日本に特別永住という格別の資格を持ってお住まいになって生活を営んでいらっしゃる。僕は、この認識、何にも変わりません。

[118]
委員長 前田武志
中井大臣、時間が過ぎておりますので、短く御答弁願います。

[119]
国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災) 中井洽
ああそうですか。

[120]
日本共産党 山下芳生
もう終わりますけれども、なぜ北朝鮮籍の方がいないのか。今朝鮮という登録はあります。韓国という登録もある。これはやっぱり、戦前の1910年の日韓併合、朝鮮併合からずっとこういう歴史的経過があって、そして植民地支配が終わった後、朝鮮籍というものにしたけれども、朝鮮戦争が起こって、帰るところがなくなって、朝鮮という国なくなったから、朝鮮籍というのはありますけれども、それは北朝鮮籍とは違うわけですよね。

だから、中井大臣、北朝鮮の国籍持った人は一人もいないんです。その誤った認識に基づいて文部科学大臣に申し入れるようなことは、私は撤回すべきだと主張して、終わります。時間が参りました。



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