昭和27年06月12日 衆議院 本会議
[005]
自由党 中川俊思
顧みれば、昭和24年1月の総選挙において、日本共産党は終戦後における民心の混乱と虚脱状態を巧みに利用して、得意のアジ宣伝にものを言わせ、一挙に本院に30数名の議席を有するや、対日理事会におけるソ連の虎の威をかり、あたかも同年秋までにわが国の赤化革命を成就すると呼号して、盛んに民心の不安定と動揺を策したることは、諸君の御記憶に新たなるところであります。しかしながら、本院に絶対過半数を擁したるわが自由党の着実なる政策遂行の前にはさすがの共産党もまったく乗ずる余地なく、あたらその計画は水泡に帰し去ったのであります。
爾来、彼らの焦燥は逐日熾烈となり、とうてい尋常一様の手段をもってしては所期の目的を達するあたわずとなし、いよいよその本性を暴露し始め、諸君御承知のごとく、全国各地に集団暴行事件を頻発さすに至ったのでありまして、今回の皇居前広場における騒擾事件のごときもその一の現われであることは明々白々であります。このことは、つい昨日まで共産党に議席を持っておった中西伊之助君の、最近とみに狂暴化して来た日本共産党の武力革命コースにはとうていついて行けないという脱党声明によっても明らかな通りであります。(拍手)さらに中西君は語を継いで、最近の日本共産党は次第に一揆主義化して行って警察官と見れば、だれかれの区別なく、みんな敵にまわしてしまう、くぐればあせると、ケルン共産党時代マルクスが言った通りになって来た、五全協で打ち出された軍事方針をうのみに、新幹部は極端に非合法活動を強要する、こん棒と火炎びんだけの日共になり下ったと断じ、当初平和革命で党員を獲得しておきながら、途中武力革命に看板を塗りかえた擬裝を完膚なきまでに暴露しておるのをもって見ても、現下日本共産党の全貌を察知して余りありというべきであります。また中西君は、共産党だけで革命が達成できるなどと考えているような共産主義者が多いから日本の革命が容易に進行しないのである、日本の共産主義者が、いつまでもそんなうぬぼれが抜けず、つまらぬ思い上った優越感を抱いておる限り、革命なんかできるものではないと、最近の共産党が完全に国民から浮かび上ったことを正直に告白して、永年共産主義を遵奉し、共産党代議士として今日に来った中西君ですら、近時の共産党の非合法活動にあいそをつかすに至っておるくらいでありますから、一般国民が逐日彼らから遊離しつつあることは推して知るべきでありまして、今や日本共産党は、あらゆる面において完全に日本の孤児となりつつある現況であります。
皇居前広場において、ほりにたたき落された警官や外国人が、生命の危険を感じて石がけによじ登らんとしているのに対して、雨あられのごとく石ころを投げつけたり、赤旗やプラカードの棒で突き落している残虐非道の光景を、見るに見かねた通行人が、お互いに日本人ではないかと助け上げんとすれば、その通行人もまたほりにたたき落したなどの行為は、これこそまさに鬼畜にひとしき行為として、天人ともに許すべからざる人非人的残虐行為でなくて何でありましょう。(拍手)
昭和27年06月16日 衆議院 懲罰委員会
[041]
日本共産党 梨木作次郎
私は中川君に質問いたします。まず第一に聞きたいことは、あなたは風早八十二君を、5月6日の本会議における政府に対する質問演説の内容をとらえて懲罰動議を提出したのでありますが、私は懲罰動議の提案理由をしさいに検討いたしまして、非常に疑問を持っておるのであります。あなたはこの中で、風早君の質問内容は「虚構と捏造に終始し、荒唐無稽の言辞を弄して、国民をして故意に警察官に対する反抗心を助長したることなど、無責任のはなはだしきのみならず、議院の品位を傷つけ、」というようにも言っております。そういうようにも言っておりますが、さらに議論を発展させまして、共産党の政策全般にまで中傷と誹誇を試み、はなはだしきは、過般わが党を脱党した党落者、裏切者であるところの中西伊之助君の発言を引用いたしまして、さらに共産党の誹諦と中傷に狂奔しておるのであります。また五全協の決定を出して来てみたり、いろいろやってります。
平成07年11月22日 参議院 本会議
[045]
日本共産党 阿部幸代
宗教法人法の改正について、信教の自由の侵害だと声高に反対している創価学会では、脱会者に対して、「この世から消え去れ」とか「裏切り者、日本から出ていけ」など、常軌を逸した嫌がらせや脅迫が相次いでいるとの訴えがあり、私もその訴えを見て驚きました。170件に上るその訴えの中には警察に届け出ているものが25件もあります。被害者の会もつくられて活動しています。これではまさに出入り自由どころか、信教の自由が脅かされているのではありませんか。総理に伺います。