吉田総理からマッカーサー連合国軍最高司令官への書簡は未確認

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平成16年11月16日 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会
[074]
民主党 中村哲治
もう時間が参りましたからやめておきますけれども、この田中宏さんのお書きになった「在日外国人」という本の72ページに、吉田首相の当時の手紙が出ております。マッカーサー元帥に対する、今の時代から見れば民族的差別ととられるような内容の手紙であります。こういったものが背景にあってこの民事局長通達というものは出された、そのことを私は改めて申し上げて、時間が参りましたので、質問を終了させていただきます。





平成27年06月11日 参議院 法務委員会
[060]
日本共産党 仁比聡平
外務省、お尋ねしますが、この吉田当時総理の答弁を、もっと分かりやすくその意味を述べたと私は思うんですが、マッカーサー宛ての手紙というのが、恐らく49年の8月末から9月初旬に書かれたと推定されるものがあります。

ここでは、朝鮮人居住者の問題に関してはというくだりで、彼らは総数100万人に近く、その半数は不法入国であります、大多数の朝鮮人は日本経済の復興に全く貢献しておりません、更に悪いことには、犯罪分子が大きな割合を占め、共産主義者並びにそのシンパで、最も悪辣な種類の政治犯罪を犯す傾向が強く、常時7000名以上が獄中にいるという状態にありますなどと事実誤認と民族的偏見に満ちた手紙を、述べて、その結論は、だから原則本国に送還すべきだと。在留を希望する朝鮮人は日本政府の許可を受けなければならない、許可は日本の経済復興に貢献する能力を有すると思われる朝鮮人のみに与えられるんだ、そういう仕組みにすべきだ、それだったら私はお金を出すと、そういう手紙になっているわけですよ。

そういう手紙ありますよね。この委員会に提出いただきたいと思いますが、いかがですか。

[061]
政府参考人(外務大臣官房審議官) 下川眞樹太
今委員から御指摘のありました、吉田総理がマッカーサー連合国軍最高司令官に宛てたとされる書簡につきましては、様々な文献で紹介されていることは承知しておりますが、政府として、その書簡につきまして現時点で確認できていないところでございます。

[062]
日本共産党 仁比聡平
私は、在日朝鮮人の法的地位の戦後の出発点に関わる極めて重要な文書だと思います。この委員会で繰り返し議論されているヘイトスピーチの根絶に向けての政治の責任をはっきりさせるためにも、この委員会への提出を理事会で是非協議をいただきたいと思いますが、委員長、いかがでしょうか。

[063]
委員長 魚住裕一郎
理事会で協議をいたします。



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