福山(陳)哲郎「大した犯罪じゃありません」 ~ こんな犯罪でした

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平成29年01月30日 参議院 予算委員会
[293]
民進党 福山哲郎
衆議院の答弁、御紹介します。今までの準備罪だけであれば、今までの判例であればといって、ずうっといって、できない可能性がある、このことによってたくさんの人たちが死ぬ危険性があるのは事実じゃないですかとおっしゃっています。

判例、実はたった一例です。それも、先ほど私が冒頭説明したテロ条約に関連する航空機の強取というものに対して、これは予備罪があるといって、もう私は正直言って共謀は要らないと思っていますが、その判例しかありません。

これ、実は、当時政治犯だった31歳の若者がヘリを、まあ乗って、ヘリを奪って、ある労働組合の大きい集会の上からチラシをまこうという犯罪です。ある意味でいうと、大した犯罪じゃありません。この判例には、済みません、チケットの話ですけど、チケットも何も関係ありません。





昭和48年07月17日 衆議院 地方行政委員会
[088]
日本共産党 林百郎
警察について2、3質問いたしたいと思います。

最初に、この委員会でも問題になりましたが、例の7月10日から13日まで行なわれました前橋市における日教組の定期大会、これは非常に右翼の妨害があって困難を来たしたわけですけれども、幸いにして、大きなことなくして大会が終了することができたわけですね。しかし、やはり右翼の蠢動は見のがすわけにいかない状態だと思いますが、警察で把握されているところの、この日教組大会で動員されました右翼の組織系統、団体数、人員等がわかっておりましたら、説明を願いたいと思います。

[089]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
お答えいたします。

前橋市の日教組定期大会に抗議活動を行なった団体と人員ということでございますが、われわれのわかっておる範囲内では、全日本愛国社団体会議系が24団体でございまして、これが147名ということでございます。そのおもなる名称は、愛国青年連盟が3名、日本同盟24名、大和塾が19名、報国青年社7名、洗心塾10名、その他19団体、84名でございます。

もう1つのグループとして、青年思想研究会系の団体が19団体、133名、そのおもなものは日の丸青年隊が35名、猶存社16名、愛国青年党14名、その他の団体16団体、68名。こういうのが大きな2つの流れでございます。

そのほかの団体としては、39団体、437名で……(林(百)委員「473名ではないですか」と呼ぶ)437名でございます。そのおもなものとしては、大日本愛国党が33名、昭和維新連盟が42名、防共挺身隊51名、菊水青年同盟53名、義和団18名、日の丸評論社29名、日本青年社48名、瑞穂会2名、全国学生協議会連合35名、その他30団体、162名ということになっておりまして、総合計でありますが、82団体、753名というのが前橋に出かけていった団体の実数であるというふうに考えております。

[090]
日本共産党 林百郎
この団体が結集しました目的は、どういう目的だったと警察では把握しているのですか。

[091]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
これは、日教組の大会に対するいわば抗議活動、あるいは一般の前橋市民に対して、日教組というものはどういうものであるかというような内容を宣伝する、あるいは左翼、日教組以外の、一般的な日教組を支援するものに対する活動というようなものも含まれていると思います。そういう抗議、宣伝活動が主体であるというふうに考えております。

[092]
日本共産党 林百郎
日教組に抗議するというのですが、日教組がどういうものだからといって抗議をするというのですか。

[093]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
右翼の主張は、日教組の組合員が教員として学校で教えている内容が、右翼の立場から言えばけしからぬ、こういうことだというふうに思います。

[094]
日本共産党 林百郎
そうすると、日教組の教育の内容について、右翼が気に入らない、それに対して抗議をする、要約しますと、こういうことなんですね。

[095]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
まあ、そういうことであります。

[096]
日本共産党 林百郎
ついでに聞いておきますが、この右翼の抗議運動で検挙された件数、人員、その他参考になることがあったら聞かしていただきたい。

[097]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
7月5日に警備本部が設けられて、警戒、警備に当たりましたので、7月5日から13日の終了までに検挙した事件でございますが、概要的に申しますと、公務執行妨害が16件、33名、軽犯罪法違反が3件、5名、建造物侵入未遂が2件、2名、暴行が1件、1名、道路交通法違反1件、1名、航空機の強取等の処罰に関する法律違反が1件、1名、合計24件、43名でございます。

[098]
日本共産党 林百郎
検挙した者が所持していた凶器とおぼしきものは何であったか、わかった範囲で説明されたいと思うのです。

[099]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
いまのところ、持っていた凶器というものは、発煙筒とかくだものナイフ類であって、特に、日本刀とか、拳銃とか、そういうような凶器はございませんが、押収したものとしては、爆竹が8本、バルサン、煙の出る殺虫剤ですが、これが12本、これが凶器といえば凶器ということでございます。

[100]
日本共産党 林百郎
その、くだもの用ナイフというようなものは、どのくらいあったんですか。

[101]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
これは、航空機の奪取ということで、操縦士が言うことを聞かない場合はそのくだものナイフでおどかそうということで、これは1本でございます。

[102]
日本共産党 林百郎
そうすると、検挙された者は、人を殺傷するような凶器は持っておらなかった、こう聞いていいですか。

[103]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
そのとおりでございます。

[104]
日本共産党 林百郎
そうすると、その検挙された者の中で、さっき警備局長が答えられました航空機の強取等の処罰に関する法律の違反事件、これはどういう内容ですか。

[105]
政府委員(警察庁警備局長) 山本鎮彦
これは、7月10日午前10時50分ごろ、東京都の江東区新砂町3丁目14号地にあります東京ヘリポートで、昭和維新連盟の国分二郎こと長谷川正男という31歳の男が、東京から前橋までの写真をとるということで、契約をあらかじめしておった。

そのヘリコプターに乗り込もうとしているところを警察官が職務質問をしたところ、日教組大会の会場上空に飛んでいって、ビラをまいて発煙筒を投げるなど、日教組に抗議の活動を行ないたい、操縦士がもし自分の言うとおりにならないときはナイフでおどかしてでもやるつもりだった、こういうことを言っておって、持っていた所持品を調べると、発煙筒が15本、ビラが1000枚、くだものナイフ、10センチくらいのものですが、これが1本、たれ幕1枚、このたれ幕は、昭和維新連盟、こういうふうに書いてあるものでございますが、これを所持しており、そのようなことを言っておりましたので、航空機の強取等の処罰に関する法律違反ということでその場で逮捕した、こういう事件でございます。



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