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平成23年06月03日 参議院 予算委員会
[106]
自由民主党 西田昌司
まず私が質問するのは、地震発災前ですね、3月4日、私が予算委員会で質問しました。それは、前原大臣や、今日出てきておられますけれども、野田大臣、蓮舫大臣の政治資金の問題について質問したわけですが、特に前原大臣の問題で大きな問題がありましたね。その中で前原大臣は辞任されました。
総理、前原大臣はどういう理由で辞任されたんですか。
[107]
内閣総理大臣 菅直人
前原大臣に、たしか西田委員だったと記憶をしておりますが、外国籍の方の献金の問題を指摘され、その後、前原大臣として、細かい表現は忘れましたけれども、その問題の言わば責任を取る形で辞任されたと承知をしております。
[108]
自由民主党 西田昌司
外国人からの献金の問題で前原大臣が辞任されたと、それを了としたわけです、あなたは、承認したわけですね。
そのときに、じゃ菅総理、あなたも外国人から献金がありましたね。あなたも辞任すべきじゃないですか。
[109]
内閣総理大臣 菅直人
私について、ちょうど3月11日にそういう指摘を受け、またその前の日でしたか、ある週刊誌等からの取材がありましたので、私自身、事実関係を調べました。まだ3月11日の時点では事実関係が判明しておりませんでしたので、そこで分かる範囲のことを申し上げ、その後、弁護士の方にお願いをして調査をしていただきました。最終的に指摘の御本人に弁護士が直接お会いをして、そして国籍の言わば証明する公的文書も拝見した上で外国籍であるとのことが分かりましたので、それまでいただいていた献金は全て返還をいたしました。
私はその方が、これは3月11日の質疑でも申し上げましたが、外国籍の方だということは全く承知をいたしておりませんでした。
[110]
自由民主党 西田昌司
総理、前原大臣と総理とのこの問題、何が違うんですか。
[111]
内閣総理大臣 菅直人
私自身のことは答えます。私自身のことでいえば、そういう外国籍の方だとは全く承知をしておらなくて、紹介をしていただいた方も私が仲人をした日本の方でありましたので、若いころからの友人ということでありましたので、当然日本の方だと認識をしていた。その前原さんとの違いを私が言うことはできませんが、私については今申し上げたとおりです。
[112]
自由民主党 西田昌司
でたらめ言ったらいけないんですよ。
私は、3月4日のときに、前原大臣が外国人から献金をもらっていたことを認められたので、当然辞任をしなさいと言いました。総理に罷免しなさいと言ったんです。そうしたら総理は、まずは全体像、事実関係を確かめてとおっしゃったんですよ。確かめておられないんですか。前原大臣の事実関係をなぜ総理が知らないんですか。私にうその答弁をしたんですか。
[113]
内閣総理大臣 菅直人
ちょっと質問の意味が正確に分からないんですが、私は、前原当時の外務大臣のその献金等の事実関係は全く承知していないということは、それは申し上げたかもしれません。
[114]
自由民主党 西田昌司
じゃ、調べてないんですね。その事実関係も前原大臣から聞いていないということですね。
[115]
内閣総理大臣 菅直人
私として直接前原大臣にそのことで何か問い合わせたということはありません。党の関係のことを聞かれましたので、党の方の関係のことについては党の方に調査をお願いをいたしました。
[116]
自由民主党 西田昌司
大事なことなんですよ。
まず、じゃ、前原大臣を総理は慰留されましたよね。慰留されませんでしたか。
[117]
内閣総理大臣 菅直人
私としては是非外務大臣を継続をしてやっていただきたいと、こう思っておりました。
[118]
自由民主党 西田昌司
それ、すごいことをおっしゃっているんですよ。つまり、前原大臣の問題は、私がここでも指摘しましたように、外国人から献金を分かってもらっていると、当然のことながら、これは公民権停止事案になるんです。大臣を辞めるとかいう話じゃないんです。国会議員になる資格がないんです。だから辞めなさい、罷免しなさいと言っているんです。そのことを調べもせず慰留をしていた。私には調べると言ったんですよ。そして今の答弁では、調べもせず慰留をしていたことだけ認めているんです。一体何ですか、これ。
事務方に聞きますが、外国人献金、これは、今総理は返されたと言っていますけれども、返されたからといってこれは犯罪が成立するとかしないとか関係ないんですよ。返金したからといってこの問題が免責になるのか、そのことをお答えください。
[119]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
お答えいたします。
総務省としては、個別の事案については具体の事実関係を承知する立場にございませんので、お答えは差し控えさせていただきたいと存じますが、その上で一般論として申し上げますと、罰則の適用につきましては行為時の行為が法的に評価されるものでございまして、後日に寄附を返還しても過去の事実関係は変わらないものと解されるところでございます。したがって、一般論として申し上げますと、仮に当初外国人から寄附を受けた場合におきまして、この時点で故意であれば罰則の対象となりますが、他方、故意でなければ罰則の対象となりません。
[120]
自由民主党 西田昌司
今言ったように、これは、前原前大臣も菅総理も返したからといって免責にはならない、このことだけちゃんと分かっておいてください。ですから、そもそも犯罪として、いや、公民権停止要件として引っかかるのかどうか、これはこれから法的な処理がされてくるでしょう。しかしその前に、まず外国人からもらっていたこと自体が道義的な責任があるんですよ。あなたはその責任を、前原大臣は少なくともそのことについて責任を感じられたから辞任をされたんでしょう。法律以前の問題として恐らく辞任されたんでしょう。
総理、あなたも同じじゃないですか。なぜあなたがそこに居座っているんですか。辞めるべきなんですよ、前原大臣に準じて。あなたはすぐ自分で辞職をするべきだと思います。いかがですか。
[121]
内閣総理大臣 菅直人
今事務方からの御説明にもありましたが、私は、その方が日本国籍以外の国籍のいわゆる外国人の方だということは全く承知をいたしておりませんでした。
そういう意味で、私としては、分かった段階でまさに道義的な立場でそれを返還したということでありまして、しかし受け取った時点では全く知っておりませんでしたので、そのことで私としてはそういうことを申し上げて、私として知らなかったということで、決してそれ以上のことではないと、こう思っております。
[122]
自由民主党 西田昌司
今のこの答弁、先ほどのSPEEDIと同じなんですよ。SPEEDIには出ていたのに、私は知りませんでした、だから免責なんです。あなたの今の話も同じなんです。もらったんですよ。もらっていたんですよ。ところが、外国人と知らなかったからいいんですと。
ところが、そんな話が通用しますか。
総理、あなたはその、Kさんと言っておきましょう、その方と非常に親しいじゃないですか。何度も食事をしたり高級しゃぶしゃぶ店でお酒を飲んだり、いろんな話されているんでしょう。Kさんと名刺交換をされたことないですか。Kさんと名刺交換されたことないんですか。
[123]
内閣総理大臣 菅直人
前の質疑のときにも申し上げましたが、私がその方と知り合ったのは、私の比較的若い友人が結婚をするというときに私が仲人を務めた方がおりまして、その人の中学、高校の同級生、同窓生ということで、ある段階で御紹介をいただきました。そして、一緒に3人で食事をしたこともありますし、また、その方の船で釣りに行ったこともあります。
個別に名刺交換をしたしないということははっきりとは覚えておりませんが、したこともあるかもしれません。
[124]
自由民主党 西田昌司
いや、総理、時間がないんですから、聞いたことにそれだけ答えていただければいいんです。
名刺交換をされたかどうか覚えていないんですね。それじゃ、お名前、何と言うんですか。お名前、フルネームで御存じですか。──総理、どうなっているんですか。(発言する者あり)
[125]
内閣総理大臣 菅直人
私が紹介された方の名前、日本の通称名になるかもしれませんが、承知しております。
[126]
自由民主党 西田昌司
そのお名前、下のお名前をおっしゃってくださいよ。どう言うんですか。
[127]
内閣総理大臣 菅直人
名字は覚えておりますが、もし必要ならフルネームで、今すぐ下の名前の記憶は、今すぐはありません。必要なら取り寄せます。
[128]
自由民主党 西田昌司
じゃ、次の質問をします。
資料を見てください。資料のこれ、全州大私習ノリ日本大会というのがあるんですね。これ韓国語でどう発音するのかちょっと私分かりませんが、これは外務省後援でこういうものがされたんです。
ここを菅総理、よく見てくださいね。あなたの知っている方の名前が、この後援者のところですけれども、下から4番目ですか、ございますね。この方ですね。あなたに献金された方はこの方ですね。
[129]
内閣総理大臣 菅直人
私が知っている方の名前とは少なくとも名字は違います。
[130]
自由民主党 西田昌司
ここで言っている、じゃ名前出しますよ、河本さんです。河本さんじゃないんですか。
[131]
内閣総理大臣 菅直人
ちょっとページを間違えまして、失礼しました。
この1ページ目の河本さんというお名前でした。
[132]
自由民主党 西田昌司
その方ですね。
[133]
内閣総理大臣 菅直人
そういうお名前でした。
[134]
自由民主党 西田昌司
この方ですねということを確認しているんですよ。同じお名前ですね。
[135]
内閣総理大臣 菅直人
ですから、名前は河本というこのお名前です。
[136]
自由民主党 西田昌司
総理、この期に及んで本当にもう情けないですよ。この方なんです。
それで、私が言いたいのは、これはプライバシーがありますから皆さんだけの資料にしています。この方はお名前が難しい漢字使われるんですね、お名前が。このお名前を見ますと、かねへんに高いと書いて、日本語で読むと、しのぎですよね、鎬という字なんですが、余り日本の名前ではこれ使わない名前なんですよ。だから、名刺をもらった瞬間、外国の方だという認識を普通はするんです。菅総理はされなかったんですか。
[137]
内閣総理大臣 菅直人
先ほども申し上げましたが、名刺の交換ということをやったやらないも正確には思い出せておりませんが、何か、このお名前を見たからといって、私は、先ほど申し上げたように、私の親しい友人からの紹介でありましたので、名刺を見たかどうかの記憶はありませんが、今これを見ても、この文字から何かそうしたことが頭に浮かんでくるかといえば、私には浮かんできません。
[138]
自由民主党 西田昌司
取調べの場じゃないんです。ここで白黒はっきり付けるとか、そんなことは関係ないんですよ。要は総理、これは全国の国民が見ています。先ほどの、昨日の不信任案もそうですけれども、総理の言葉、態度、それでみんなが感じるんです。あなたは明らかにこのことをごまかして、つまり、この方を知っていると言えば、外国人からもらったということをそのまま認めることになっちゃう。公民権停止事案に抵触するおそれがあるから答弁拒否をしているだけの話です。
そして、もう一つ付け加えておきましょう。
2番目の資料を見てください。ここは実行委員会の役員が書いてあるんですね。ここに副委員長2人ありますが、ここに書いてある名前はこの方の韓国名というか本名なんですね、書いてあるんです。この方がつまり、要するに韓国のこの民芸大会の実行副委員長をされていたんです。そして、その次のページ見てください、3番。3番見ると、同じこれホームページなんですけれども、ないんですよ、その方の名前、消えているんです。
何で消えたのか。これ実は、私の事務所が電話を掛けて聞いたんですよ。一番最初の後援者の名前、河本さん、その方と名前は同じで名字が違う方が副委員長でおられる、同一人物なのですかと、素朴な疑問を私は持ちましたので聞いたんですね。そうしますと、答えられませんでした。答えられませんでしたが、その直後に、私が見ていたそのパソコンのホームページから名前が消えちゃったんです。
これ、どういう意味があるんでしょう。菅総理、どういうふうに思われますか。
[139]
内閣総理大臣 菅直人
この資料を拝見したのも今が初めてですし、そういった事情があったとしても、私にはその事情は分かりません。
[140]
自由民主党 西田昌司
念のために聞いておきますが、菅総理、あなたが、これ外務省の後援になっているんですが、この大会を行うに当たって口利きをしたり、外務省に依頼をしたりしたことはありますか。
[141]
内閣総理大臣 菅直人
こういう大会があること自体全く知りませんし、どなたからか何か紹介などはお願いされたとかということは全く私の知り得る限りありません。
[142]
自由民主党 西田昌司
この問題はまたこれからいろいろ資料を集めて聞いていきたいと思います。
それで、問題は、私はこの外国人の問題をなぜ問題にするかといいますと、要するに、民主党が永住外国人の地方参政権付与ということをマニフェスト、公約で掲げているんですよね。菅総理、それは事実ですね。
[143]
内閣総理大臣 菅直人
我が党として外国人に地方参政権を付与すべきという、そういうことを党の方針として決めたことはあります。
ただ、今いろいろ議論が出ておりまして、まだ党内として具体的にどうするかということでは意見集約には至っておりません。
[144]
自由民主党 西田昌司
ちょっとまたすごい話なんですが、じゃ、菅総理、これはあなた賛成じゃないんですか。賛成か反対か、それだけ答えてください。
[145]
内閣総理大臣 菅直人
私は、地方自治体について、限定的ではありますけれども参政権を付与することは、私個人としてはいいのではないかと思っておりますが、党の議論はまだたくさんあるというのが現状です。
[146]
自由民主党 西田昌司
自分が掲げたマニフェストもまだ検討中だというとんでもない、そんなこと通用するんですかね、皆さん。私はあり得ないと思うんですけれども。
それで、事務方にお伺いしますよ。外国人献金が禁止されている理由を答えてください。
[147]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
お答えいたします。
政治資金規正法第22条の5におきましては、何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である一定の団体その他の組織から政治活動に関する寄附を受けてはならないとされているところでございます。
これは、我が国の政治や選挙が外国人や外国の組織、外国の政府など、外国の勢力によって影響を受けることを未然に防止しようという趣旨で設けられたものでございます。
[148]
自由民主党 西田昌司
これ聞いたら誰でも分かると思うんですけれども、要するに、外国人によって日本人の主権が侵害されることを禁止しているんですよ。
ところが、民主党が一体何を言っているかというと、そもそも外国人の参政権付与をマニフェストに書いているだけじゃないんですよ。外国人のサポーターを認めているんです。そして、サポーターの投票によって代表が選ばれる仕組みなんですよ。
野党のときでも問題ですよ。野党のときでも問題だけど、今、総理を選ぶ代表選なんですよ。これが外国人の手によって選ばれるということになると、完全なこれ主権侵害なんですよ。おかしいと思われませんか。
[149]
内閣総理大臣 菅直人
我が党が与党になって、そういった議論がいろいろなところから出てきて、今後については党の中で検討をしている、あるいはいたしたいと思っています。
[150]
自由民主党 西田昌司
じゃ、変えるんですね。変えるんですね、それは。今後というよりも、問題だという認識ですね。問題があるという認識ですね。
[151]
内閣総理大臣 菅直人
変えることも含めて検討をするということです。
[152]
自由民主党 西田昌司
いや、それ以上にもうとんでもないことをやっておられるんです、民主党は。
前回の選挙でも、あなた方は民団の皆さん方に選挙応援してもらっているんじゃないですか。民団から推薦されて、民団の皆さん方、つまり外国人の方に選挙応援されてきたんじゃないんですか。これは完全に、今の、外国人によって主権侵害、つまり議員を選ぶということは公務員を選ぶということですからね、それを外国人の応援によってやるというのは完全なこれは憲法違反ですよ。おかしいと思いませんか。
[153]
内閣総理大臣 菅直人
いろいろな団体があって、その中でいろいろな関係の方が、例えば、場合によってはある方が仕事をしていて日本人従業員などもおられたりするわけですから、いろいろなケースがあるということを私も承知をしております。ですから、今具体的に何かこのケースがおかしいとかと言われるのであればあれですが、一般論でおっしゃってみても、いろいろなケースがあるということしか申し上げようがありません。
[154]
自由民主党 西田昌司
この問題も引き続きまた質問していきますから、覚悟しておいてください。
それで、要するに、外国人から献金もらったり外国人に参政権を付与したり、初めからこの民主党には日本人の主権を守るという意識も、問題意識何もないんですよ。そういう方が今、国会に総理大臣でやっているということを国民の皆さん方には知っておいていただきたい。
そして、次の問題に移ります。
次、資料4を見てください。(資料提示)
これは、3月4日に、野田大臣、蓮舫大臣、見覚えがあると思いますけれども、民主党も含めて、いわゆるメディアトゥウェンティワンという会社の実質オーナーであるSさん、その方々のグループから献金を受けてきたという話なんですね。このようにたくさんあります。たくさんあるんですが、私はこの問題なぜ言うのかというと、実は次のページの資料5を見てください。こういう事実関係があるからなんです。
これは平成18年12月11日、都内で発生した殺人未遂事件です。その問題の、裁判の公判資料を私は国政調査のための準備のための資料として、自民党として正式に大島副総裁名で裁判所に資料要求しました。その中で出てきた裁判資料からこの資料を作ったんです。
その判決文等によりますと、要するに、ここに書いてありますように、S会長、これは先ほど言っていますような、皆さん方に献金をされてきた方なんです。その方の部下の方、秘書をされているB氏が、S会長の以前からの、この公判の中では腐れ縁の方だと本人がおっしゃっていますが、Aさん、この方は元々S会長の身の回りの世話をされていた方なんです。その方が服役されてきた後からもう一度社会復帰されたらしいです。その方をS会長が面倒見ておられたと。ところが、実際には自分の会社にはもうBさんという秘書がいる。その中で、どちらがS会長の面倒を見るんだ、どちらが側近なんだと、いわゆる男のある種の三角関係なんですね。その嫉妬から、(発言する者あり)いや、冗談じゃないんです、そういうことが公判に書いてあるんです。
その中で、調書によりますと、S会長の家でこのAさんは飲酒をしていたんですね。でも、余り酔ったものだから、S会長にもう帰れと言われたと。そう言われたんですけれども、そんなにつれない対応をされるのは、このBさんという方が自分のことを悪く言っているからだとAさんは思ったんですね。こいつは生かしておけないとそのままピストルを持って2発発射し、1発が命中したと。そして、その場所というのは、都内のS氏が経営する会社の社員寮として賃借しているマンションでそういう発砲事件があった。その結果、46日間の加療、まさに殺人未遂事件というとんでもない事件なんです。
そして、この中で、Sさんとの関係、Aさん、この関係を問われると、腐れ縁の仲であると、S会長と加害者のAさんは腐れ縁であると、昔から自分の雑用係をしていたんだと。ところが、この方が余りにも言葉遣いや服装もいわゆる暴力団丸出しという感じであるということを被害者のBさんが言われていました。だから会長から排除したかったんだと、そういうこともおっしゃっていました。そして、S会長によれば、このAさんとは10年来の知り合いで家族ぐるみで付き合いがあるんです、社員として使っているわけでもなく、ただ個人的に面倒を見てやって、部屋を貸していてやっただけです、多少の小遣い、月4、50万円ぐらいを渡してやることはありましたと。
こういう話を聞きまして、この話を聞いて裁判長はこう尋ねたんですよ。S会長、Aさん、この関係が、裁判長がこう言ったんですね、お互いの接し方はまるでやくざの上下関係のように見えますが、Sさんが暴力団にいたことはないですかという問いにAさんは、はいと答えている。そこでもう一度、本当になかったんですかと裁判長が聞いたら、ないと思います、そう思いますというニュアンスのある答弁もされているんです。
そして、このSさんが会長で、Wさんという人が今社長をされているんですが、皆さん方も御存じだと思いますが、そのWさんがその裁判の中で、被害者に50万円の見舞金を渡すだけじゃなくて、Aさんのことを、出所してきたら面倒を見てやるから減刑してやってくださいという嘆願をしておられるんです。
以上が皆さん方が献金をしていただいてきた方の実は事実関係、こういう事件があったということなんですね。
さあ、そこでですよ、こうなってくると、私は、皆さん方、野田大臣、蓮舫大臣、これはとんでもない方とお付き合いをされていたんじゃないですか。どのように感じますか。
[155]
財務大臣 野田佳彦
3月4日に委員から御指摘いただいたときも申し上げましたとおり、複数名、多分20人ぐらいいるような会合の中でお会いしたというふうに承知をしています。
それを踏まえて、ちょうど政治活動20周年のパーティーをするのでパーティー券の購入のお願いをさせていただきましたけれども、当初、御指摘いただいたその方の関連が、いわゆる脱税で起訴されたことがあるということも知りませんでした。今御指摘のようなことは更に知りませんでした。
[156]
国務大臣(内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、行政刷新)) 蓮舫
今委員から御説明をいただいた公判の内容も初めて聞きました。そして、今委員が御指摘をいただいたS会長、複数名ある会合でお会いをしたことはございますけれども、その方から私は直接献金はいただいたことはございませんが、前回の委員会で西田委員から御指摘をいただいて、その後、私の方で御指摘をいただいた企業から企業献金をいただいていた部分、企業とその過去の脱税事件との関係も弁護士の方で調査をしていただいて、その事実がございましたので、道義的観点からそのお金は返させていただきました。
[157]
自由民主党 西田昌司
お二人とも知らなかった、返したと、それで無罪であるという言い方ですか。そんなことで済むんですか。あなた方がお付き合いをしていた方というのは、我々一般人がなかなかお付き合いすべき方じゃないでしょう。少なくとも、国政の重責にあずかっている皆さん方がお付き合いする方ではない。
まさに、国民の信を、信頼を失っているんですよ。そのことに対する責任は返金で済むんですか。どうなんですか、お二人。
[158]
財務大臣 野田佳彦
マンツーマンで親しくお付き合いをしているのならばそういう御指摘は当たると思いますが、たくさんな方がいらっしゃる中の懇親会の中で名刺交換をした中でこういう形で、パーティー券の御購入をいただいたというところでございまして、それはその方がどんな過去があったとか、これは、(発言する者あり)御指摘のとおり脇が甘いと、あるいは社会通念上の問題があるから返金をさせていただいたということでございます。
[159]
国務大臣(内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、行政刷新)) 蓮舫
一部週刊誌で報道され、そしてその後、西田委員からも質問の依頼をいただき、自分の中でも調査をして、そして不適切な部分というのは、まず献金を返させていただく、そして道義的責任、皆様方に大変御迷惑をお掛けをしたことは心からおわびを申し上げたいと思います。
[160]
自由民主党 西田昌司
あきれます。あきれますよ。まあ、菅総理自体がこういう方ですから、それに任命されている方は責任感ないのかと思いますが、あきれてしまいます。
菅総理、これはお二人だけの問題じゃないですよ。当時はどうか知らないけれども、要するに、民主党がこれパーティー券でお金をたくさんもらっているんですよ。民主党、調査されたんでしょう。後、どうされたんですか。
[161]
内閣総理大臣 菅直人
3月4日の予算委員会でしたか、S氏が民主党に献金をしていたという御指摘の中で調査をするということを申し上げました。
党の方で確認をしたところ、寄附は受けていないけれどもパーティー券については購入の事実が確認され、その金額が390万円ということであります。そして、3月の9日に返金をしたということであります。
[162]
自由民主党 西田昌司
すごい金額です。私が調べたのは実はこれ310万しかないんで、あともう少し多いんですね。
ですから、委員長、この内容を委員会に提出していただきたいと思います。
[163]
委員長 前田武志
理事会において協議いたします。
[164]
自由民主党 西田昌司
それで、また元に戻るんですが、菅総理、前原大臣がこのS会長を皆さん方に紹介したんです。先ほど私は、菅総理、前原さんはなぜ辞めたんですかと聞いたんです。事実関係聞いたんですかと聞いたんですよ。この関係もその当時指摘しているんですよ、私は。あなたは調べてなかったんですか。
[165]
内閣総理大臣 菅直人
いろいろな週刊誌等で多少の報道があったということは聞いておりますけれども、私自身が直接この経緯を知っておりませんので、直接話を聞くということはいたしておりません。もしやるとしても、党の方でお願いをいたしています。
[166]
自由民主党 西田昌司
指示もしていないんですか、指示。答えてください。
[167]
内閣総理大臣 菅直人
結果として、その後、どの時点であったかはあれですが、御本人が先ほどのような経緯で辞任をされましたので、結果として指示をするというところまでは至りませんでした。
[168]
自由民主党 西田昌司
もう一度党として、この問題を前原大臣から事情聴取して国会で報告すると、そのことを約束してくださいよ。
[169]
内閣総理大臣 菅直人
この問題と言われましても、党の責任でこの方からの献金あるいはパーティー券については調査をして、今申し上げました。この問題と抽象的に言われても、今裁判のいろんな手続とかをいろいろ言われましたけれども、そういったことについて私が何か調査をするとかということは、私はそれは少し不適切だと思っております。
[170]
自由民主党 西田昌司
あなたね、議事録読んでください。約束してるんですよ。やってないんですよ、今。いいかげんにしなさいよ。
それから、もう一つ言っておきます。
その前原さん、これだけの問題の発端、外国人献金だけじゃない、黒い献金まである。その方が今民主党でどういう役職なんですか。憲法調査会会長。憲法調査会会長にこういう方がされるんですか。
それから、驚くなかれ裁判官訴追委員会委員長ですよ。法を裁く裁判官の弾劾裁判をする訴追委員会の委員長ですよ。おかしいじゃないですか。どういう意味、これは。前原さんそこにやって、裁判に圧力を掛けるという意味なんですか。そうでないとするなら、即刻こういう人事はやめるべきです。
あなたは党の代表なんだ。はっきり辞めさせるということを言ってください。
[171]
内閣総理大臣 菅直人
国会の言わば委員会あるいはそれに準ずるものの人事でありますから、それは国会の方できちっと……(発言する者あり)
国会の方できちっとやっていただければ結構だと思います。
[184]
自由民主党 西田昌司
辞めるべきだ、あなたは。
そのことを申し伝えて、終わります。