徴兵制 14 ~ 村山富市内閣(561日)

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平成06年10月11日 衆議院 予算委員会
[110]
公明党 草川昭三
私は、午前中に村山総理の政策変更についてのお考えを聞き、そして午後、特に閣僚の政治倫理、政治姿勢について午後1時からの時間を対象にさせていただきたい、こう思います。

そこで、今、午前中ですね、久方ぶりに総理に直接お会いをするようになったわけでございますが、大変御苦心の答弁を率直になされておみえになります。村山さんは、何といっても社労族が長い、私もおつき合いがあるわけでありますが、やはり防衛政策については随分戸惑う答弁がございます。私は国民の一人として、内閣総理大臣たるものが日本の国の安全保障あるいは国の防衛政策についてきちっとした哲学を持ってもらわなきゃ困る。

私は、今のお話を聞いていると、いろいろと長い間社会党は悩んできましたよ、それはわかりますよ、お互いに各党それぞれの情勢分析をやっているわけですから。しかし、結論から言うと、総理大臣になった、政権をとったから変わったと、この一言に尽きるのですよ、今の答弁は。それでは国民は納得しませんよ。だって、公約というのはあるわけでしょう。

我々だって皆さん方と3年前、あのPKO法案でどういう対決をしましたか。ぼろかすに皆さん方は我々を非難しましたよ。何と言いましたか。今すぐ直ちに徴兵制が始まる。あの参議院の選挙のときにみんなおっしゃった。我々は保守反動の手先だと言われたのだから、ここで。

そういうわけですから、何も社会党の中だけの問題じゃないんですよ。多くの国民なり多くの議会人に対しても、どこでどう変わったかはっきり言ってもらわなきゃ困る。

だから明確に言ってもらいたいのですが、要するに、6月29日に自衛隊認知論を言われたのか、7月の20日なり21日の本会議のときにあなたは自衛隊違憲論を取り下げられたのか、あるいは9月3日に追認をされたからそれでええのだとおっしゃるのか、明確に答えていただきたい。

[111]
内閣総理大臣 村山富市
先ほど来お答えを申し上げておりますように、この自衛隊が違憲か合憲かという問題については、もう随分久しい間党内では問題を議論してきているわけです。

そういう議論の経過を踏まえた上で、たまたま私が総理大臣というポストに就任をした、しかもそれは社会党単独政権ではなくて三党の連立政権である、こういういろいろなこの状況等も踏まえた上で、ここでこれまでの党内議論に終止符を打つ意味でも結論を出すべきではないか、こういう私の決断で私は本会議で答弁をしたのです。で、その私の本会議の答弁を引き続いて社会党の党大会で十分議論もしていただいて、そして了解していただいた、こういう経過であります。



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