四害駆除運動 ~ スズメは肥料

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昭和33年07月17日 衆議院 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会
[005]
自由民主党 長谷川峻
そこで、最近中共において社会上おもしろい問題はどうだろう。たとえば、よく日本のえらい方々が中共に参ると、ハエが1匹もいないというが、これはどうなんだろう。こんなところで話をしますと、いや、私たちは、みないつでもハエたたきを1本ずつ持って歩いた。現に天津に参りましたときに、自分がハエたたきを持っていないものだから、子供が、おじさんはどうしてハエたたきを持っていないんだという質問をされたくらいで、昔ほどのハエはおりませんが、いる。

さらにおもしろいことがある。最近は四害駆逐運動、すなわち、ただいま申し上げましたハエとか蚊とか、さらにネズミとかスズメ、こういう駆逐運動が始まっている。

スズメは一体どうして駆逐するのだ、奉天、いわゆる瀋陽の地区においては、一日じゅう屋根の上に、あるいは木の上に子供たちが登って、がんがらがんをじゃんじゃんたたく。そうすると、これは私ども新発見であり、これは、みなそういうことを初めて聞いたのですが、スズメというものは、6時間空の上に飛んでいると、ばたばた落ちてくる。ですから、一日たたいていると、スズメがばたばた何万羽も落ちてくる。それじゃ、さぞ焼き鳥屋が盛んだろうといったら、焼き鳥にとてもならぬものだから、肥料にいたします。(笑声)

老いも若きも、そういうふうにやるということは、一体どういうところにあるか、自分たちの生活と国家の利益が結びつくということがよく了解されて、皆さん一生懸命やっているようでありますという話を聞いたのですが、これは私自身の浅学と申しますか、そういう点からして、非常に大きな参考になったような気がします。

さらにまた、ある農村の合作社では、3年かかって土地改良、灌漑をやろうとしたのが、驚くなかれ、18日間でできた、こういう話などもありました。こうしたことは、いずれも従来の報告と大差ないように見ましたけれども、一般引揚者といえども、国と社会と自分たちの生活というものを非常に深く考えさせられるようになったということは、非常に注目すべきことである、こういうふうに思ったのであります。



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