東日本大震災でうやむやになった外国人献金 1/3 ~ 菅直人総理大臣 前原誠司外務大臣

開会日付「2011年3月1日から2011年3月31日まで」発言者名「菅直人」国会会議録検索システムで検索





平成23年03月04日 参議院 予算委員会
[687]
自由民主党 西田昌司
私は、先日から報道されています前原大臣、そして野田大臣、蓮舫大臣の政治資金のこの問題についてまずお尋ねしたいと思います。

報道されています事実関係について、それぞれ前原大臣、野田大臣、蓮舫大臣から御説明いただきたいと思います。

[688]
外務大臣 前原誠司
どの報道でございましょうか。

[689]
自由民主党 西田昌司
どういう報道であろうかという質問自体、私びっくりするんですけれども、あなたは昨日記者会見されましたね。弁明されたんじゃないんですか。そのことです。

[690]
外務大臣 前原誠司
その報道につきましては、私がパーティー券を売った先の誤記入がございまして、それについて訂正をしたということと、関係各位に御迷惑をお掛けをしたことについておわびを申し上げたということでございます。

[691]
財務大臣 野田佳彦
私については、平成19年の6月に政治資金パーティーを行った際、それ以前に脱税をした法人の関連会社からパーティー券の購入を受けていたと、そういう報道がございました。それを踏まえて事実関係を確認をさせていただきましたけれども、関連会社2社からそれぞれ40万円ずつのパーティー券の購入を受けていたことが確認をされました。

当時は善意でパーティー券の購入をしていただいたという認識でありましたけれども、それに基づいて、法令に基づき適正に政治資金収支報告書に記載をさせていただきましたが、後からこういう指摘を受けまして、脱税をしていた法人から直接パーティー券を購入したわけではありませんが、関連会社から購入していたわけでありまして、そういう意味からも速やかに返還をしなければいけないということで早速対応させていただきまして、本日、二社に対して全額返還をさせていただきました。

[692]
内閣府特命担当大臣(行政刷新・消費者及び食品安全) 蓮舫
お答えいたします。

一部報道を受けまして事実関係を調べました。平成19年、2007年6月1日ですが、株式会社メディア不動産開発という企業から120万の寄附を受けておりました。寄附を受けるときには、法律にのっとって禁止されている企業ではないことは確認をしましたが、報道にあったように、過去脱税を受けた企業との関連を弁護士に依頼をして調べたところ、関連があることが分かりましたので、速やかに返還手続を道義的観点から取らせていただいたところです。



[723]
自由民主党 西田昌司
それじゃ、前原大臣にお聞きしますね。

前原大臣は、このトウェンティーワンとクレイヴから50万、50万なんですね。これは、トウェンティーワンが全然違う企業だったんですね。もう少し丁寧に、何をどう間違ったのか、はっきり教えてください。

[724]
外務大臣 前原誠司
会計責任者が通帳を見まして、その会社の名前、振り込み先の会社の名前が私どもの事務所の名簿にございませんでした。名簿になかったがために、インターネットで検索をすると幾つかの会社が複数出てきて、そしてその住所と代表者を書いたということでございまして、この代表者とまた住所もてれこといいますか、違うところであったということで、事務所からおわびの手紙を出したところでございます。

それから、その報告書については訂正をさせていただきました。

[725]
自由民主党 西田昌司
だから、実際には誰からもらったことになるんですか。

[726]
外務大臣 前原誠司
私は、いわゆる今議論になっているSさんとは面識がございますので、Sさんにお願いをして、そしてパーティー券を買っていただいたということでございます。

[727]
自由民主党 西田昌司
それで、下のもう一つのクレイヴというところはW氏になっていますね。W氏はよく御存じですか。

[728]
外務大臣 前原誠司
存じ上げております。

[729]
自由民主党 西田昌司
それで、上のトウェンティーワンは実際にはS氏からのものだという認識でおられると。下のクレイヴは誰からのもの、これもS氏ですか。

[730]
外務大臣 前原誠司
私がお願いに上がりましたのはSさんでございます。

[731]
自由民主党 西田昌司
S氏とは随分親しいお付き合いされているようなんですが、どういうお付き合いでしょう。

[732]
外務大臣 前原誠司
恐らく今から6、7年前だと思いますけれども、先ほど野田大臣から、ある会合を中心的にやっておられる方から紹介を受けて何度かお会いをしたことがございます。

[733]
自由民主党 西田昌司
そのとき、その方はどういう印象で大臣は受けておられました。

[734]
外務大臣 前原誠司
その初めの印象というのは余り覚えておりません。その主催者がやられる会合には余り顔を出さない方であります。

[735]
自由民主党 西田昌司
それで、この方が過去に巨額の脱税で起訴されているということを知られたのはいつですか。

[736]
外務大臣 前原誠司
存じ上げませんでした。

[737]
自由民主党 西田昌司
いや、今まで全く知らなかったんですか。

[738]
外務大臣 前原誠司
存じ上げませんでした。

[739]
自由民主党 西田昌司
じゃ、いつ知ったんですか。

[740]
外務大臣 前原誠司
報道で知りました。

[741]
自由民主党 西田昌司
それで、私は非常に不思議な思いで見ているんです。というのは、ほかの野田大臣、それから蓮舫大臣はまさに登記簿謄本どおりの代表者で書いておられるんですね。野田大臣に至っては、名前も何か代表者も変な形で虚偽記載じゃないかと私は思いますが、それでも、もらった方としてはS氏だという感覚で出しておられるんです。ところが、一番親しい、一番親しい前原大臣だけがS氏の名前が出ていないんですよ。わざと隠しているんじゃないんですか。

[742]
外務大臣 前原誠司
そのようなことはございません。

[743]
自由民主党 西田昌司
ここでちょっと事務方に聞きたいんですが、政治資金規正法で、虚偽のこういう申告をした場合、これ、例の鳩山さんや小沢さんの問題と同じように公民権停止事案だと思うんですよ。一般論でいいですから、ちょっと見解を教えてください。

[744]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
お答えいたします。

一般論として申し上げますと、政治資金規正法におきましては、故意又は重大な過失により収支報告書に記載すべき事項を記載しなかった者又は虚偽の記入をした者については、5年以下の禁錮又は100万円以下の罰金に処す旨の定めがございます。

この刑に処せられた者につきましては、規正法の28条の規定によりまして、裁判が確定した日から一定期間、選挙権及び被選挙権を有しないとされているところでございます。

[745]
自由民主党 西田昌司
今お聞きいただいたように、これはそういう事案になる可能性があるんですよ。

私は、これなぜそういうことを言っているかというと、一番親しいあなたがこういう間違いするなんということは常識では考えられないんですよ。もう少しみんなが納得できる説明言ってくださいよ。

[746]
外務大臣 前原誠司
最終的には、この収支報告書、政治資金収支報告書というのは私の責任でございますが、なぜこういう間違いをしたかということを聞いたときに事務所から返答がありましたのは、先ほどお答えをしたとおりでございます。

[747]
自由民主党 西田昌司
菅総理、寝ている場合じゃないんですよ、あなたも。寝ている場合じゃないんですよ。これは、今の3社は実は民主党自体にも献金しているんですよ。御存じですか。

[748]
内閣総理大臣 菅直人
報告は受けておりませんでした。

[749]
自由民主党 西田昌司
じゃ、分かっていないんですか。どういうことなんですか。報告を受けていないというのはそういう認識していないという意味ですか。

[750]
内閣総理大臣 菅直人
報告を受けていないので知りませんでした。



[763]
自由民主党 西田昌司
それで、私が、菅さんが御存じないようですから言いますが、私が少なくとも調べただけで、過去20年、19年、18年の3年だけで190万、この企業グループから来ています。それから18年は、同じ住所で代表者がS氏のところからまた40万、40万、80万。したがって、270万が少なくとも入っているんですよ。こういうことぐらい調べればすぐ分かる。なぜそういう資料、あなた出さないんですか。

[764]
内閣総理大臣 菅直人
早速調査してみます。

[765]
自由民主党 西田昌司
だから、あなたの代表者としての感覚が鈍過ぎるんじゃないかと言っているんですよ。

[766]
内閣総理大臣 菅直人
我が党の場合、一般的には党の会計は幹事長あるいは担当の財務委員長がやっておりますので、早速調査を指示してはっきりさせてまいります。

[767]
自由民主党 西田昌司
それで、報道によりますと、脱税をS氏はされたということだけではなくて、もう少し過去にいろいろ暗い背景が言われているんですよ。そういうことを前原大臣、御存じじゃないですか。

[768]
外務大臣 前原誠司
存じ上げておりません。

[769]
自由民主党 西田昌司
じゃ、存じ上げておられないようですから、私が言いましょう。

これは静岡新聞、1988年9月21日の朝刊の記事に載っているんです。富士宮署は覚醒剤の保有で暴力団員を含む9人を逮捕したんです。その中の1人に今のS氏が入っているんですよ。御存じないですか。

[770]
外務大臣 前原誠司
全く知りませんでした。

[771]
自由民主党 西田昌司
これは知らなかったで済むような話じゃないですよ。あなた方、主要大臣3人、そして民主党もそういう人物から献金もらっているんじゃないんですか。政権の基盤は一体どうなっているんですか。国民にどうこれ説明するんですか。どうするんだよ、これは。

菅総理、どういう責任感じておられるんですか。

[772]
内閣総理大臣 菅直人
党については、今申し上げましたように、早速しっかりと事実関係を確認したいと思います。

それぞれの政治家については、今御本人の方から説明をされているわけでありまして、その説明によって御理解をいただけるものと、こう考えております。

[773]
自由民主党 西田昌司
ほかの三人の方、どう思われるんですか。それぞれ、前原大臣、財務大臣、そして蓮舫大臣。

[774]
外務大臣 前原誠司
それが事実かどうかは私は確認をしておりません。仮にそういう過去があったとすれば、それは、私がお付き合いしたことについては問題があったというふうに思います。

[775]
内閣府特命担当大臣(行政刷新・消費者及び食品安全) 蓮舫
今初めて知ったこともありまして、本当にそれは私は知り得ませんでしたけれども、御迷惑をお掛けしたことはこれはおわびを率直に申し上げます。

[776]
財務大臣 野田佳彦
いろんなお付き合いというのはだんだんその人間関係が増えれば出てくると思うんですが、例えば私の場合、パーティーやったのは人生先にも後にもこれ一回なんですけれども、脱税したことがあるかどうかとか、よほど気を付けなきゃいけないなということはこれはよく分かります。加えて、それぞれの個人が過去に何をやったかまではこれはすぐにはうかがい知れません。今日初めて知ったというか、報道をもって知ったということが事実でございます。(発言する者あり)

[777]
自由民主党 西田昌司
まさに類は友を呼ぶというやじもありますが、民主党の皆さん方、その主要メンバーがみんなこういう形でお付き合いになっているんですよ。

私は本当に、今まず政権の支持率が一番低くなっていますが、辛うじて、菅総理が民主党はクリーンな政治をやりたいと言っておられた。どこがクリーンなんですか、これ。ぼろぼろじゃないですか。そして、今言ったら、そんなことまで一々調べられない。開き直りだよ。

菅総理、あなたはもう政権基盤がもうぼろぼろなんですよ。解散してもう一度信を問うべきですよ。どうですか。

[778]
内閣総理大臣 菅直人
少し話が飛躍しているように思いますが、私も多少長くなった経験の中でいろいろなお金にまつわる場面を見ておりますが、確かに気を付けなければならないことはもちろんなんですけれども、その人物がどういう人かということを、もちろん知っていて付き合うときは当然ながら気を付けて付き合うわけですが、必ずしもその全てを知っているわけではない場合もありますので、それについて一般論として気を付けなければならないということはおっしゃるとおりだと思いますが、それでもって急に何か解散という話になるのは、若干私には理解できません。

[779]
自由民主党 西田昌司
まだいまだに他人事のように言っているんですよ。これはそういう問題じゃないでしょう。あなたの政権中枢にかかわる問題ですよ。もう少し危機感持たなきゃ駄目だし、ガードが甘過ぎるんです。それが全ての政策に影響を与えているんですよ。そして、それが国民の信頼をなくすもとになっている。

そこで、前原大臣にもう一つお聞きしたいんです。もう一つ、これは前原大臣の後援会連合会の収支報告なんです。この話で聞くんですが、今日実は、私は本当は皆さん方に写真を提示しようと思っていたんです。写真があるんですけれども、これ民主党の理事の方から拒否されたんで見せられないんですけれども。

なぜかというと、要は、ある方が私に教えていただいて、前原大臣の非常に熱心な支持者の方がおられまして、京都市内に。そこで、前原さんと、大臣と一緒に大臣室で写真を撮っておられて、それを大変大事に額に入れて飾っておられるんですよ。この方は山科で飲食店を経営されている方ですけれども、写真を撮られた、それに御記憶ありますよね。

[780]
外務大臣 前原誠司
ございます。

[781]
自由民主党 西田昌司
それはどういう形のお知り合いの方なんですか。

[782]
外務大臣 前原誠司
私が中学2年のときに山科に引っ越しまして、その団地のそばに焼き肉屋を経営されている方だと思います。

[783]
自由民主党 西田昌司
それで、中学以来ずっと親しくお付き合いされているんでしょうけれども、どういうお付き合いされているんですか。

[784]
外務大臣 前原誠司
大変政治の世界に出る前からも親しくしていただきましたし、特に私が政治の世界に出るようになってからは一生懸命に応援をしていただいております。

[785]
自由民主党 西田昌司
応援されているということなんですね。

ちなみに、その方は日本国籍はお持ちなんでしょうか。

[786]
外務大臣 前原誠司
在日の方であります。

[787]
自由民主党 西田昌司
在日の方で、在日の方の場合にはいろんな選挙運動をしてはいけないとかお金もらったらいけないとかあるんですけれども、そういうことはされていませんか。

[788]
外務大臣 前原誠司
委員が今日資料で出されておりますことを私も昨日ある方から聞きまして、献金を受けておりました。これについては、返金をして収支報告書を訂正をさせていただきたいと思います。

[789]
自由民主党 西田昌司
今大臣から、指摘する前に言われたんですけれども、献金を受けておられたんですね。幾ら受けておられるんですか。

[790]
外務大臣 前原誠司
委員が指摘をされたものについては5万だと聞いておりますし、私が昨日事務所から聞いた金額も同じ金額を聞いております。

[791]
自由民主党 西田昌司
全然それ調べてないんじゃないですか。この方から少なくとも、私が調べただけでも過去4年間の間で5万ずつですから、20万円あります。あと分かりません。全然調べてないんじゃないですか、あなた。

[792]
外務大臣 前原誠司
私も昨日事務所の人間からそれを聞いたところでありますので、全体像を調べてしっかりと対応させていただきたいと思います。

[793]
自由民主党 西田昌司
それで、今軽く返還するというようなことをおっしゃっているんですけれども、まず事務方に聞きますが、これは返還するとかで済まない問題ですよ。外国人からに対する寄附の禁止規定がありますが、説明してください。

[794]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
一般論として申し上げますと、政治資金規正法におきましては、何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である一定の団体その他の組織から政治活動に関する寄附を受けてはならないとされており、故意にこの規定に違反して寄附を受けた者については罰則の定めがございます。

なお、一般論として申し上げますと、故意がなければ罰則の対象とはなりません。

[795]
自由民主党 西田昌司
今お話にありましたように、そして、もう一度聞きましょう、この禁止の規定に引っかかったら公民権停止になるんでしょう。そこまではっきり言ってくださいよ。

[796]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
この刑に処せられた場合におきましては公民権停止の対象となります。

[797]
自由民主党 西田昌司
つまり、外国人からあなたは継続してもらっておられるんですよ。そして、ずっと応援してもらったと言っているんですよ。それは完全な今禁止規定に引っかかって、その場合には罪が確定したら公民権停止、つまり、あなたは大臣どころか国会議員の資格がないということですよ。

分かっているんですか。どう思っているんですか、あなたは。責任取って辞職すべきじゃないですか。

[798]
外務大臣 前原誠司
全体像を把握してからお答えをした方がいいと思います。(発言する者あり)

[799]
自由民主党 西田昌司
聞こえなかった。マイクが入っていなかった。(発言する者あり)

[800]
委員長 前田武志
お静かに願います。

[801]
外務大臣 前原誠司
全体像を把握してから判断をした方がいいと思います。

[802]
自由民主党 西田昌司
そして、今全体像とおっしゃいました。私は、たまたまこれ、私の知り合いの話から分かったんですね、あなたの見て。同じようなお名前の方やいろんな方がおられます。調べていけばもっと出てくる可能性あると思いますよ。

これ、そうなってきたときに、あなたはこれはもう責任免れないんですよ。

今出ている分だけでも免れませんよ。おかしいでしょう。責任をちゃんと取るべきなんですよ。どうなんですか。

[803]
外務大臣 前原誠司
まずは全体像を把握させていただきたいと思います。

[804]
自由民主党 西田昌司
いつまでにやるんですか。

[805]
外務大臣 前原誠司
できるだけ早くしたいと思います。

[806]
自由民主党 西田昌司
菅総理、あなたの任命した大臣がこういう問題にされているんですよ。どう思われますか。その方が、外国人から献金されている方が外務大臣ですよ。直ちに、直ちに罷免すべきじゃないですか。

[807]
内閣総理大臣 菅直人
まず御本人がきちんと全貌を把握したいというふうに言われているわけですから、まずはそれが、私もそうあるべきだと思います。

[808]
自由民主党 西田昌司
何を言っているんですか。事実をこれから調べたらまだ大きくなるんですよ。今分かっているやつだけでも、5万円じゃなくて20万円は分かっているんです。これからあと調べたら、増える可能性はあっても減る可能性はないんですよ。認めているんですよ、本人が。

そして、その方を外務大臣、外国人からお金をもらっている人間が外務大臣なんかあり得ないじゃないか。何考えているんですか。

[809]
内閣総理大臣 菅直人
まず御本人がちゃんと全貌を調べたいと言われていますから、まずはそのことにまちたいと思っています。

[810]
自由民主党 西田昌司
あなたは自分が、何でも皆さんに振り分けるんです。まずは誰々に、まずは国会で、まずは与党の中で、まずは大臣に。あなたはどうするんですか。菅総理、あなた自身の不明もあるし、様々な問題を含んでいるんですよ。これは大変なニュースになりますよ。

外国との交渉をする人間がこういう関係であるというのは、これはとんでもない。現に、今までこういうことが分かったら辞任されているんですよ。何を考えているんですか、あなたは。

そして、あなた自身の、大臣を罷免するだけじゃないんですよ。菅総理、あなた自身の責任もあるんだよ。今の時点だけでも前原大臣は認めているんですよ。なぜその責任をあなたが分からないんですか。調べる前に責任があるじゃないか。どうなっているんですか。

[811]
内閣総理大臣 菅直人
大変言葉鋭くおっしゃいますけれども、まず事実関係をきちんと把握するというのは当然だと思います。(発言する者あり)

[812]
委員長 前田武志
もう一度答えさせます。

[813]
内閣総理大臣 菅直人
私の答弁がそれは西田さんは気に入らないかもしれませんけれども、私もいろんなケースを過去に見ていますから、余り短兵急に何かやはり判断をするというのは必ずしも、私自身、党のことも、先ほど、これとは関係ありませんでしたけれども、聞いていなかったので。だから、きちんと御本人がまず調べると言われているんですから、その調べた上での結果を待ちたいと、そのように言って何かおかしいんでしょうか。

[814]
委員長 前田武志
西田昌司君。(発言する者あり)

速記を止めてください。
〔速記中止〕

[815]
委員長 前田武志
速記を起こしてください。

それでは、菅総理よりもう一度答弁を求めます。

[816]
内閣総理大臣 菅直人
私自身が経緯を細かくもちろん知っているわけじゃありませんが、今のやり取りの中で前原大臣自ら、そういう部分についてそういうことがあったないしはあったようだということの指摘がありましたから、それはやはり注意をしていかなければならないのかと。

率直に申し上げて、在日の方がいろんな活動をされている中で、もちろん分かっている場合、分かっていない場合も、国籍が帰化されているかどうか、いろんなケースがあります。ですから、個別のことは私は聞いておりませんので、そういういろんなことが一般的にあるわけですから、まずは今お聞きした中でいえばそれは気を付けられた方がいいと思いますが、それをもって、何かそれをもって大臣が適格云々ということについて、私は今までの話の中でそういうふうには思わなかったものですから、ちゃんと話を聞いてということを申し上げているんです。

[817]
自由民主党 西田昌司
菅総理、この期に及んで非常に認識甘い。今、在日であるとかないとか、分からないじゃないかとおっしゃったけれども、これは分からなかったからもらって罪が免責されるんじゃないんです。この辺のところ、ちゃんと説明してあげてくださいよ。

[818]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
お答え申し上げます。

一般論で申し上げますと、政治資金規正法におきまして、何人も、外国人、外国法人等から政治活動に関する寄附を受けてはならないとされておりますが、故意にこの規定に違反をして寄附を受けた者、団体にあってはその役職員又は構成員として当該違反行為をした者と、その者について罰則の定めがございます。

もう一度、一般論でございますが、故意がなければ罰則の対象とはなりません。

[819]
自由民主党 西田昌司
前原大臣は知っていてもらっているんですよ。外国人であることを知っているということをおっしゃったんですからね。しかも、継続してですから、これはもうそこに故意がある。しかも、継続ですよ。継続、反復なんですよ。とんでもない話。

そして、今お返しになるという話もされましたけれども、返金したらこの罪は免れるんですか。答えてください。

[820]
政府参考人(総務省自治行政局選挙部長) 田口尚文
お答えいたします。

一般論として申し上げますが、罰則の適用につきましては、当該行為の行為時の行為が法的に評価されるべきものでございまして、後日に収支報告書の訂正をしても過去の事実関係は変わらないものと解されているところでございます。

[821]
自由民主党 西田昌司
このように、今言いましたように、要するに返したからとか知らなかったからでは通らないんです。しかも、継続、反復しているんですよ。そして、そのことを前原大臣が認めておられるんです。ここまで言って、あなたはこの問題、調査しなけりゃならないとかいう話になるんですか。どうしようもない話でしょう、これは。責任免れないんだよ。

もう一度答えてくださいよ、前原大臣の責任とあなたの責任も含めて。

[822]
内閣総理大臣 菅直人
先ほども申し上げましたけれども、私もたくさんのいろんな事例を見てきておりますから、今日初めて西田さんが言われ、あるいはその答弁もお聞きしました。しかし、御本人も更に全貌をしっかり把握したいということを言われているわけですから、まずはそうした御本人のそういう、何といいましょうか、調査というものを待ちたいと。

それは、法律というのはもちろん大変いろんな書き方があって、それはそれで重要ですけれども、それはそれで重要ですけれども、それがどういう形で何に影響するかというのはちゃんと事実関係を聞いた上で考えなければいけないんじゃないでしょうか。だから、ごく私は普通のことを申し上げているつもりですけど。

[823]
自由民主党 西田昌司
あのね、本人が、もらった本人が認めておられて、何を調べて何を話すんですか、あなた。意味が分かりません。何を調べるんですか。

[824]
内閣総理大臣 菅直人
御本人が全貌を調べてと言われているんですから、そのことを待ちたいということを申し上げているんです。

[825]
自由民主党 西田昌司
いずれにしましても早急に調べてください。そして、処分をしなければならない。そのときには、前原大臣だけではなくて、菅総理、あなたの政治責任もあるということを付言しておきます。

そして、この問題の一番の問題は、要するに民主党政権が、北朝鮮に対しての態度もそうだし、一番典型的なのは、外国人に対して参政権を与えるということをあなた方は言ってきたんですよ。これは完全に日本人の主権侵害なんですよ。それが永住外国人であっても、日本人の主権を侵害するような話を……(発言する者あり)

何を言っているんだ、あなた方は。静かにしろ。

黙らせてください。

[826]
委員長 前田武志
お静かに願います。お静かに願います。

[827]
自由民主党 西田昌司
この期に及んで、皆さん、まあ民主党の皆さん方はこの期に及んでこういう開き直りをしているんです。

つまり、日本人の主権がそういったことで侵害されてやいないかということを少なくとも国民に誤解を与える、とんでもない事案なんですよ。だから、これはもう即刻罷免に値するということを言っているんです。そのことが全然菅総理も分かっていないし、ここにおられる民主党の皆さん方も分かっていない。これが今の民主党政権の一番の問題。

それで、今日はほかにもまだ私は言いたかった。日銀の白川総裁にも来ていただいたけれども、デフレ問題というのは非常に大きいんですよ。だから、まずデフレ対策の集中審議をお願いしたい。

それから、この問題、この今の政治と金、この問題については、小沢さんの問題も含めて徹底した審議、この集中審議を求めて、私の質問を終わります。





平成23年03月07日 参議院 予算委員会
[004]
民主党(民進党) 平田健二
おはようございます。民主党・新緑風会の平田健二です。先週に引き続き質問をさせていただきます。

まず、非常に残念ですけれども、前原外務大臣が辞任をされました。このことについて菅総理の御見解をお伺いをいたします。

[005]
内閣総理大臣 菅直人
前原外務大臣、私は、大変外務大臣としてしっかりした仕事をやっていただいていたと、このように認識をいたしております。しかし、残念ながら、御本人は承知をされていなかったようでありますけれども、外国籍の方からの献金があったということで、その責任を取って辞任をしたいという申出がありました。

私としてはこの問題、確かにいろいろな、あるいはミスなのか不注意なのか、あったかもしれないけれども、このことで辞めるということは必要ではないのではないかと私は申し上げ、かなり強く慰留をいたしました。しかし、結果として、御本人が自ら判断をして、法的な問題がないとしても政治的にやはり責任を取りたいと、こういう強い申出でありましたので、そのことについて残念ながらそれ以上の慰留をすることがかなわなかったということであります。

これから外交は、言うまでもありませんが極めて重要なことでありますので、しっかりとした体制をつくっていきたいと、このように考えております。



[155]
公明党 白浜一良
公明党の白浜一良でございます。

今日は質疑をさせていただきますが、最後に政治と金の問題をやりたかったわけでございますけれども、昨日、前原大臣が辞任されたということでございまして、当然、いわゆる外国人からの献金を受けるとこれは違法献金でございますから、外務大臣というそういう重責から考えれば辞任されるのは当然だと、このように認識しておりますが、前原さんの記者会見聞いておりますと、総理は慰留をされたと、こういうふうにおっしゃっておりますが、慰留された理由は何ですか。

[156]
内閣総理大臣 菅直人
私としては、前原外務大臣には外務大臣としての職責を非常にしっかりと担っていただいてきたと、このようにまず認識をしておりました。今でもそう思っております。

一方で、問題となりました献金について、御本人、まだ調査の途中ではありましたけれども、そのことを、献金があったということは御本人認識をしていなかったと、指摘をされて調べたらあったということでありました。そういう点で、一定の責任はあると思いますけれども、ちゃんと調べて皆さんに説明をして理解をいただいて、そのまま仕事を継続していただけないかなと、こういうふうに考えまして慰留をいたしました。

[157]
公明党 白浜一良
今朝の総理の発言見ますと、ミスだというような発言をされているわけで、調べてからでいいんじゃないかと、そういうことだけがそういう慰留の理由になっているわけですか。

[158]
内閣総理大臣 菅直人
今申し上げましたように、一つはまだ調査の途中だという話でありましたし、私が御本人から聞いていた範囲でいえば、献金の事実を知らなかったということも言われておりましたので、そういうことを勘案して、それと冒頭申し上げましたように、外務大臣としての仕事はしっかりやっていただいていたという認識の中で慰留を申し上げました。

[159]
公明党 白浜一良
それが認識が総理、甘いんですよ。少なくとも昨日の夜の段階で最終的な会談されて慰留されたんでしょう。違いますか。要するに、前原さんはもうもらったと事実を認めていらっしゃる、自らに管理責任があるということを明確にされている。分かった上で慰留されたんですか。おっしゃっているんですから、本人が。

[160]
内閣総理大臣 菅直人
御本人の私に対する説明、あるいはほかの場面でもそうだと思いますが、調べてみて献金の事実があったということはもちろん認められているわけですが、そのことは少なくとも指摘のあるまでは知らなかったということでありましたので、そういうことも含めてきちんと調べてその経緯を説明をされて、理解が得られるのではないだろうかと、こういう思いの中で私が慰留を申し上げたということであります。

[161]
公明党 白浜一良
本当に認識が甘いんですよ。外務大臣というのは日本の国益を守るために諸外国と交渉をやる立場ですよ。その本人が外国人から献金を受けたと。日本の法体系の中でも違法じゃないですか、要するに。それで務まりますか、外務大臣が。そんな不明確な認識で慰留するんですか。もっと職責の重さというものを判断すべきじゃないですか、要するに。違いますか。理解できませんね。

[162]
内閣総理大臣 菅直人
外務大臣という職責は、もちろん他の大臣も同様でありますけれども、非常に重い職責だと思っております。

そういう中で、先ほど来申し上げておりますように、確かに金曜日の質疑、私も聞いておりましたけれども、指摘を受けて、御本人がそうした献金があったことは認められました。ただ、指摘を受けるまではそういう献金があったことを知らなかったということでもありますので、そういう点で、その経緯も含めて説明を、ちゃんと調べた上で説明をして理解を得て職務を継続をしてもらえないかなと、私はそういう認識の下で慰留をしたわけであります。

決して職責が軽いとかそういうことで申し上げたわけではなくて、そういう形での説明をした上で、当然ある意味での責任があることは御本人も認められておりますけれども、少なくとも受け取ったことはそれまで指摘があるまでは知らなかったということも言われておりましたので、そういったことで、私としては、ちゃんと説明をされれば理解が得られるのではないかということも含めて慰留を申し上げました。

[163]
公明党 白浜一良
本当にそういう認識がおかしいと思いますね。要するに、知らなかったと、献金を知らなかったということが大事じゃなしに、最終的に分かって、私の管理責任はあると、ここが起点なんですよ、政治家としての。まあ押し問答になるからやりませんが。

それから、今日の、官房長官、午前の定例会見ですかで法的問題はないと。法的問題はあるんです。外国人の献金は違法献金なんです。これが故意かどうかということは、それは法的な判断が要ります。しかし、外国人の献金は違法献金じゃないですか。なぜそういう法的問題はないというようないいかげんな表現をするんですか。

[164]
国務大臣(内閣官房長官・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)) 枝野幸男
この法律の規定は、外国籍の方から政治献金を受け取ってはならないという規定でございます。私が午前の会見で申し上げたのは、前原大臣に私が今まで明らかになっていて伺いしている事実からは、政治献金を受け取られたのは前原大臣に関連する政治団体でございますが、前原大臣御自身も構成員ではございませんし、前原大臣が受け取られたものでもございませんので、前原大臣には御本人がお認めになっている監督上の政治的な問題はあるかもしれませんが、法律上の問題としては、そもそも前原大臣が受けたものでもございませんので、法律上の問題でないと、これは法律の規定上、明確だと思っております。



[447]
たちあがれ日本 片山虎之助
たちあがれ日本の片山虎之助でございます。

すぐ質問に入りますけれども、今日は答弁は片道ですからね、しかし、それでも簡潔に明瞭にひとつ分かりやすく、だれていますから、きちっとやっていただきたいと、こういうふうに思うわけであります。

まず、前原大臣が昨日お辞めになりました。私は、前原大臣は早い時期に決断されたなと、こう思ったんですが、何か菅首相が強く慰留されているとかという話も聞きまして、もしこれで辞めないならば任命責任の上に慰留責任を取らにゃいかぬなと、こう思ったわけですが、結局はお辞めになった。

私はそのいろんな事情を聞こうと思ったんですが、もう既に白浜さん始め皆さんがお聞きになったのでダブることはやめますけれども、考えてみますと、民主党の代表の小沢さん、鳩山さん、前原さんでしょう、みんな、代表、トップですよ。それ以外に代表になった人は菅さんと岡田さんなんで。3人がいずれも政治と金の問題で、形は違いますよ、しかし、つまずいたということは私は大変な民主党のイメージダウンだと思いますよ。

前原さんはかねがねクリーンであることを標榜された方なんですから、今回の問題、外国人の方の問題その他の問題、全てをきちっとお調べになって全貌を国民にしっかりと説明することが私は将来の民主党のためだと、こう思いますが、総理、どうですか。

[448]
内閣総理大臣 菅直人
これは本人も全貌を調べて御報告すると、この委員会でも言われていましたし、私にもそういうふうに言われていますので、どういう形かで説明されるものと、そう理解しております。



[472]
社会民主党 福島みずほ
社民党の福島みずほです。

まず、総理にお聞きします。

前原さんが大臣を辞任されました。外国人の献金以外の点も様々指摘をされています。きちっと説明責任を尽くされるべきですし、総理も指導されるべきです。場合によっては政倫審で説明されることもあってよいと考えますが、総理、いかがですか。

[473]
内閣総理大臣 菅直人
御本人も全体のことをちゃんと調べて報告したいと言われておりますので、そういう形での説明が行われるものと理解しております。



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