民主党とMPD・平和と民主運動、市民の党、政権交代をめざす市民の会と北朝鮮 1/2

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平成23年07月06日 衆議院 予算委員会
[044]
自由民主党 石原伸晃
最後に、総理御自身の政治団体についてお伺いをさせていただきたいと思います。

総理の政治資金管理団体の草志会というんですか、政権交代をめざす市民の会という政治団体に対しまして、平成19年から21年の3年間に合計6250万円もの献金をしています。特に、平成19年は5000万円もの大金を献金しています。

実は、この団体は、MPD・平和と民主運動という市民運動や、議会政治に浸透しております極左過激派団体により平成8年に結成された市民の党から派生して設立されております。この市民の党は、北朝鮮による日本人拉致とも関係が取りざたされている団体であります。

また、平成19年には、覚えていらっしゃると思いますが、統一地方選挙、参議院選挙も施行されています。これらの選挙と多額の政治献金との関係についてもさまざまな疑問が持たれております。

そのような献金を行ったことは事実なのか、また、そのような多額の献金を行った理由を、総理、お答え願いたいと思います。

[045]
内閣総理大臣 菅直人
私の政治資金の流れはすべて正式に届け出をいたしております。その中で表現されていることはそのとおり事実であります。





平成23年07月07日 参議院 予算委員会
[085]
自由民主党 礒崎陽輔
もう一つ、今度は菅総理の献金の方でございます。

あなたの資金管理団体の草志会が、神奈川県の政治団体、政権交代をめざす市民の会に平成19年に5000万円、20年に1000万円、21年に250万円、合計6250万円の巨額の寄附をしております。

この団体は、東京都の市民の党の酒井代表の呼びかけで創立され、市民の党とは事務担当職員も同じという極めて近い関係にあります。表裏一体の関係と言ってもいいと思います。

市民の党は、今年4月の三鷹市議会議員選挙でMさんを擁立しました。Mさんは、よど号ハイジャック事件のリーダーである故田宮高麿の長男であります。また、Mさんの母は、石岡亨さんと松木薫さんをヨーロッパから拉致したとして結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子であります。

総理、こういう拉致容疑者の近親者、親族との関係のある団体にあなたが多額の寄附をしておる。総理として問題だと思いませんか。

[086]
内閣総理大臣 菅直人
政権交代を実現する市民の会への寄附に関しましては、政治資金規正法にのっとって寄附をし、収支報告をいたしております。

また、私としては、当時の党役職者としての職務を果たすために、このローカルパーティー、市民の党と党の活動の連携支援のためのものとしてそうした寄附を行いました。

また、市民の党に関するいろいろな御指摘は報道等で承知しておりますが、その記事で掲載されている事実関係を含めて、私自身は何も承知をいたしておりません。

[087]
自由民主党 礒崎陽輔
何も知らないのに6250万円も出している。前の鳩山さんのお母さんの金のような話にまたなってまいりましたけどね。

市民の会と市民の党には民主党関係者が多くの寄附をしておるんです。鳩山由紀夫議員も市民の会に1000万円の寄附をしております。かつて市民の会から献金を受けていた黒岩法務政務官も市民の党に400万円の寄附をしています。このほか、鷲尾英一郎議員、小宮山泰子議員、さっきの大久保潔重議員、池田元久議員、松崎哲久議員などが市民の党に100万円単位の寄附をしています。不思議ですね。民主党関係の都県議会議員や市議会議員レベルでも、例えば市民の会と市民の党へ、ある人は年間それぞれ150万円ずつ寄附して300万円の寄附をしている。市議会議員が300万円も寄附するというのはよっぽどのことがない限り考えられないんですが、この団体に寄附することにどんな御利益があるんでしょうか。

総理、民主党とこういう団体は一体どういう関係にあるんですか。こんなにたくさんの金を集めて何をやっている。あなた自身が6250万円もの金を与えるだけの意味をちょっと教えてください。

[088]
内閣総理大臣 菅直人
先ほども申し上げましたが、当時、私、多分代表代行という党の役職を務めておりましたが、その職務を果たす上で、ローカルパーティーである市民の党、市民の会と党の活動の連携支援のためのものとして寄附をいたしました。

[089]
自由民主党 礒崎陽輔
連携支援って意味が分からぬのですけれど、何で、あなたの団体が6250万円あるし、多くの民主党の国会議員がこんなに多くの金をそこに出しているのか。だから、どういういいことがあるんですかと、どういう御利益があるか教えてください。

[090]
内閣総理大臣 菅直人
今申し上げましたように、ローカルパーティーとしての市民の会との連携支援のために行いました。

[091]
自由民主党 礒崎陽輔
いや、意味が分からない。もうちょっとちゃんと言ってください。

[092]
内閣総理大臣 菅直人
私としてはちゃんとお答えをしているつもりです。連携支援のために私として寄附をいたしました。

[093]
自由民主党 礒崎陽輔
連携支援じゃ分からぬじゃないですか。だから、どういう活動をその市民の会にあなたは期待をして、あるいは市民の党と一体と、市民の会に期待をして支援をしておるのかと聞いているんだから、どういう活動を期待してやっておるのか、それを言ってくださいよ。

[094]
内閣総理大臣 菅直人
これは、いろいろな政治活動を行う上でいろんな団体と連携をされているケースはそれぞれあると思います。そういう意味では、政治的にいろいろな意味で連携をすることにとってプラスになると、そう考えましたので寄附をいたしたわけでありまして、そういうことをきちっとお答えをしているつもりであります。

[095]
自由民主党 礒崎陽輔
答弁には全くなっておらぬですよ。言われないような金なんでしょう、これ、多分。市議会議員が年間300万も400万円も寄附するのはあり得ない。何かこれはお金の仕組みが書き込まれているんだと私は思いますよ。正直言ってまだ分かっていないけれども、今一生懸命調べておりますから。あなた、またやりましょう、この問題は。

ただ、言っておかなきゃならぬのは、市民の党の代表の酒井氏は、御本人がマルクス・レーニン主義者であることを隠してはおられません。どちらかといえば思想的には極左に属する人であります。こういった極左の方と民主党が切っても切れない関係にある。それだけでなく、拉致実行者の近親者を地方選挙で擁立した団体ですよ。こんなものは拉致被害者の皆さんから見て許されるはずがないじゃないですか。

だから、総理、あなたの私は献金は不適切だと思います。今からでも返してもらったらどうですか、6250万円。返すようにしてください。

[096]
内閣総理大臣 菅直人
今申し上げましたように、私として、私としての判断で寄附をいたしたものでありまして、特に今返金を求めるというつもりはありません。

[097]
自由民主党 礒崎陽輔
返還するつもりはないと。何の金か聞いてもよく分からない、何をしている団体かよく分からない。ある年は人件費だけいきなり5000万とちょんと書いている。人件費なんて何も内訳ない。もうきちんとした活動はしていないですよ、この団体は。それに対して、何で前総理、総理を始め民主党の人が何100万円も何1000万円も、県議会議員や市議会議員までも何100万円も出している。これは不思議ですよ。

それで今説明を、どんな活動をしておる団体ですかと聞いておるのに、全く分からない。これは大きな政治疑惑、政治献金疑惑に私は発展してくるんだと今確信をいたしております。引き続きこの問題は調べてまいりたいと思います。





平成23年07月19日 衆議院 予算委員会
[181]
自由民主党 古屋圭司
さて、菅内閣そして民主党が今抱え込んでしまっている本質的な問題について質問します。

すなわち、国家の主権であるとか安全保障というものを考えたときに、時の与党であるとかあるいは与党を目指そうという政党が絶対につき合ってはいけない、関係を持ってはいけない団体があります。具体的に言えば、例えば極左の過激派政党とかその関係者、あるいはそこから派生する団体、そしてその勢力。しかし、こういった団体に対して、今の民主党に深く浸透してしまっているという信じられないような事実がこの1週間で判明をして、明らかになってまいりました。あらぬ方向への暴走の危険性というのを否定できないというふうに私は思うんです。それは、国家にとっての菅総理が言う最小不幸社会ならぬ最大不幸をもたらす爆弾を抱えているということなんであります。

このことについてはさきの参議院の予算委員会で礒崎委員からも質問がございましたが、私も改めてこの点は取り上げさせていただきたいと思います。

それでは、ここにパネルを用意していただけますでしょうか。

こちらに用意をさせていただいたパネルは、いかに菅総理、民主党と、献金先団体、こういうふうに真ん中に書いてありますが、これは過激派の集団であります。そして、右側、北朝鮮の拉致、これが一体の関係をなしているかということでございます。

まず左の、テレビの皆さんからは向かって左でございますが、民主党本部から菅直人総理に、草志会、約1億5000万の寄附がありました。このうち6250万円が、そして東京都連が、菅総理が務めておりますが、600万円が、そして民主党の国会議員から、鳩山前総理が1000万円、その他合わせて3583万円、そして地方議員16名から今判明しているだけで1億63万円、延べ2億496万円が真ん中に書いてありますいかがわしい献金先団体に献金をされているわけであります。


では、この中で市民の党、MPD、あるいは市民の会、これはいずれの団体もキーマンは斎藤まさしこと酒井剛でございます。この人は名実ともに過激派の人間でありまして、公安がマークしている人間であります。

実はこういった雑誌、これにもインタビューではっきり載っておりますが、「理戦」という雑誌でございます。テレビの皆さんにもお見せしましょう。

まず、今でもこの酒井氏は、共産主義革命をやろうと思っている、改革一筋、30年間ほかに考えたことがない、改革の手段として選挙を最大限活用している。また、これは民主党の関係で、民主党の当時の幹事長、藤井幹事長にも選挙の指南をしている。そして、かつて横浜市議会で市民の党所属の議員が国旗掲揚に反対をして6時間議場占拠して地方自治法上最も厳しい除名処分を受けています。すべてファクトベースであります。

市民の党は、消費税の廃止、保険ではなく税による介護、累進課税の徹底、原発の即時廃止など、典型的な極左社会党政党の理念と一致するものがあります。

もう一方、MPD、これも実は酒井剛がつくったものでございます。これは、開会の大会には何とポル・ポト派からメッセージが来るなど、公安にもマークされている団体。市民の党と同じビルにあり、かつ事務担当者が同じ、実質的には市民の党と一体。要するに、この斎藤まさしこと酒井剛が一体になって、この市民の会という政治団体も斎藤まさしがつくった団体であります。こういう構図であるということをまず御認識いただいた上で、質問させていただきたいというふうに思います。

これは単なる政治とお金の問題を超越した重大問題であるということを冒頭に指摘させていただきたいと思います。

まず、菅総理は、斎藤まさし、市民の党、市民の会を承知しておられますか。参議院の答弁では、市民の党に関するいろいろな指摘は報道で出ているが、私は何も承知をしておりません、こういうふうに答弁をされています。いかがでしょうか。

[182]
内閣総理大臣 菅直人
斎藤まさしという人物は知っております。

[183]
自由民主党 古屋圭司
ということは、参議院の答弁は虚偽の答弁ということですよ。だって、市民の党、全部記事には、酒井剛、斎藤まさしの記事も出ているんですよ。すべて出ているんですよ。にもかかわらず、今そういうふうに言われたということは、完全な虚偽の答弁である。

承知をしている、どの程度承知をしておられるんですか。どの程度の関係ですか。承知をしておられる程度なのか。長いおつき合いがあるのか。いかがですか。

[184]
内閣総理大臣 菅直人
いろいろな活動の中で、協力をする場面もあったということです。

[185]
自由民主党 古屋圭司
極めてあいまいもこ、要するに、本当のことを言いたくない、言われたくないというのがもうありありじゃないですか。ならば、参議院の予算委員会の答弁で、はっきりそれをおっしゃってもよかったことですね。

それでは、ちょっとパネルを一つ出してください。写真のパネルです。

これは実は「市民の党ごとう祐一(ゆういち)さん推薦」ということで、かつて神奈川16区で補欠選挙をやりましたときに、この後藤祐一候補と菅直人氏、そして左側が酒井剛氏でございます。仲よさそうに握手をしております。そして下の方には、連携をしていきますということが細かく書いてあります。


こういう関係であるということは、多少知っているとかいうことではなくて、実は、先ほどお示しをした「理戦」という季刊誌、雑誌にも、菅直人氏とは私は30年来のおつき合いである、また選挙のお手伝いも、何度も菅直人氏の選挙のお手伝いをしているということをはっきり公言いたしております。

実は、後藤祐一候補のこの写真、覚えておられますか、総理。

[186]
内閣総理大臣 菅直人
写真そのものは覚えておりません。

[187]
自由民主党 古屋圭司
ということは、後藤祐一氏とこうやってやったということもさっぱり覚えていないということですか。どうですか。合成写真だということですか。

[188]
内閣総理大臣 菅直人
議員もおわかりだと思いますが、私たち、いろいろな機会に写真を撮ります。ですから、必ずしも、どういう顔ぶれでどういうふうに撮ったか、そういうことを一つ一つ覚えてはおりませんので、そういう意味で、この写真も、私の記憶の中で定かでないという趣旨のことを申し上げたんです。

[189]
自由民主党 古屋圭司
そう来ると思いました。そこで、もう1枚写真がございます。

これは、実は武蔵野市の都議会議員選挙の写真であります。これは、市民の党の候補者と民主党の候補者が2人いましたが、一本化をしたんです。武蔵野市といえば菅総理の選挙区ですね。これを知らないとは私は言わせませんよ。2005年の都議会議員選挙で、こうやって仲むつまじく、みんなで、4人で握手をしています。このことは認識しておられますか。


[190]
内閣総理大臣 菅直人
先ほど申し上げましたが、写真そのものをどういうときに、どういうメンバーで、どの場所で撮ったかということを聞かれると、私としてはその記憶をはっきり定かにはいたしておりません。

今言われた都議会の選挙をあの民主党の公認候補で戦ったことは事実であります。

[191]
自由民主党 古屋圭司
今、この候補者と連携をして、市民の党と連携して選挙を戦ったことは覚えている。ということは、先週の参議院の答弁がでたらめだったということじゃないですか。全くそんなことを承知していない、こうはっきり本人が言いましたよ。市民の党、それから関係する団体等、私は報道されていることを一切承知しておりませんと、はっきりそう言っているんだから。こういうことが、その場限り、言いわけする菅総理の面目躍如だ、私はそう思います。

そこで、もう一つ菅総理がおっしゃったことがありますね。それは、ローカルパーティーとの連携強化ということであります。

ローカルパーティーと連携強化する、そのものは別に悪いことだとは思いません。それでは、このいかがわしい政党、市民の党、あるいは市民の会、MPD以外に、民主党がこれだけ資金をじゃぶじゃぶほうり込んで、ずぶずぶの関係にある団体、そういったローカルパーティーというのは存在しますか。

[192]
内閣総理大臣 菅直人
少し御質問が、よく趣旨がわからないんですが、他のローカルパーティーといいましょうか、そういうものの関係について、特に今御指摘をいただくようなことがあるとは承知しておりませんが。

[193]
自由民主党 古屋圭司
ということは、ローカルパーティーとの連携強化という言いわけをしていますけれども、実はそうではないんです。市民の党、市民の会、こことの連携強化ということにほかならないのではないでしょうか。今そのことをはっきり、そう本人が認めたということですよ。これは極めて大きな問題であります。

さて、政治資金報告書の調査報告によりますと、市民の党、そして市民の会は、人件費として5500万円、ある年はほとんど人件費ということで突出をいたしております。この団体がいわば民主党候補陣営にボランティアと称して運動員を派遣して、裏で人件費を支払っていた疑いというのは、これはぬぐい切れません。つまり、悪質な運動員買収の構図、こういうふうに考えられるわけであります。このことについては、きょうは政治と金という次元で質問するのではありませんけれども、この問題があるということを指摘した上で、今後しっかりこれは追及をしていきたいというふうに思います。

そこで、なぜこのような、2億円を超える資金ですよ、党本部、菅氏、国会議員、地方議会、こちらを見てください、全部トータルすると2億496万円。これだけの巨額の資金がなぜこの市民の党や市民の会に流れなくてはいけないんでしょうか。私はどう考えてもその理由がわからない。総理、どう思われますか。

[194]
内閣総理大臣 菅直人
この市民の会への寄附に関しましては、政治資金規正法にのっとって寄附をし、収支報告にきちんと記載しており、法令に沿ったものであります。

寄附については、当時の党役職者としての職務を果たすため、ローカルパーティー、市民の会と党の活動の連携支援のためのものであります。

[195]
自由民主党 古屋圭司
その答弁は先週聞きました。私は、なぜこれだけの巨額の資金がこの一つの政党、一つの政治団体に入っているのか、この問題を聞いたんです。恐らくお答えされないでしょう。私は、この問題は極めて重大な問題をはらんでいるということを指摘させていただきたいと思います。

それから、こちらのパネルで、地方議員16名で1億円ですけれども、実はこの中に菅総理の地元の市会議員も含まれています。Y氏は3年間で730万円をこの市民の党、市民の会、いかがわしい団体に献金をしております。市会議員Sも360万円出しています。この人たちのほかの政治団体の収入はほとんどありません。それから、収入もいわゆる歳費が中心であります。そういう人間がどうしてこれだけの巨額を出せるのか、摩訶不思議でございます。

まあ、このことを言っても一切総理はお答えされないでしょうから、国民の皆様にこういう本質的な問題があるということをぜひ御認識いただきたい、こう指摘をさせていただきます。

そこで、総理に一点だけ確認します。

民主党本部から菅総理に1億4980万円を寄附、これは私も政治資金報告書によってチェックをいたしました。この1億4980万円、これで民主党から菅総理、草志会への金額は間違いないですね。

[196]
内閣総理大臣 菅直人
私の政治資金に関しては全部報告してありますので、きょう事前に御質問があれば自分でもチェックをしてまいりましたが、私の報告書に書いたとおりであります。

[197]
自由民主党 古屋圭司
報告書に書いてあるとおりということは、私がチェックしたものと同じでございますので、1億4980万円であるべきであります。しかし、この数字が変わってくるということは極めて大きな問題が発生する可能性があるということだけは指摘をしておきます。

さて、もう一つ、民主党とこの3つの団体との関係というのは、民主党と一体である。要するに、このグラフに書いてあるように、大きな外枠にあるように、3つの関係者が1つの皿の中に入っているということでございます。



その証拠として、まず、MPD・平和と民主運動、市民の党、これはいずれも平河町にある龍伸ビルというところに存在をしています。代表はいずれも酒井剛でございます。この龍伸ビルは、北朝鮮送金王と言われる人物が銃殺をされるまでは経営しておりまして、今その関係者が引き継いでいる。そして、これにとどまらず、この団体に献金した民主党議員、ここに複数書いてあります、左側の方に。この民主党の議員の事務所もこのビルに実は入居をしているんですね。さらに、会計責任者とか担当者が何と重複しているんですよ。同一人物が極めて多い。

こういうことでございまして、要するに、極左過激派政党と連携強化にほかならないんですね。これは金額自身も異常ですし、私は、この構図というのは極めて恐ろしいということをまずテレビをごらんの皆様にしっかり御認識いただきたいというふうに思います。

その上で、この右側にある北朝鮮拉致の問題について私は質問させていただきます。

総理は今、政府の拉致対策本部の何の役をお務めでしょうか。

[198]
内閣総理大臣 菅直人
本部長です。

[199]
自由民主党 古屋圭司
そうですね。そのとおり、本部長をやっておられます。すなわち、拉致問題解決のための最高責任者が菅総理であります。

そこで、この森大志という人間、三鷹市会議員選挙に出馬しました。ことしの春の統一地方選であります。父は、ハイジャック犯リーダーの故田宮高麿、母は、石岡亨さんと松木薫さん拉致の実行犯森順子、こういったことを御存じだったですか。

[200]
内閣総理大臣 菅直人
全く存じ上げておりません。

[201]
自由民主党 古屋圭司
今、後ろの方のやじで、親がどうだったから何なんだと。多分その話が出ると思いまして、この森大志氏の素性というものは、実は、森大志を含むよど号のハイジャック犯の子供たちというのは、この故田宮高麿が北朝鮮内に日本革命村小学校というものをつくり上げて、テーマは、立派な金日成主義革命家になるため、日本語の勉強を含め徹底的な思想教育をしているということが専門家から、あるいは八尾恵という、かつての逮捕歴がある拉致にかかわったテロリストでございますが、この八尾恵氏は、「謝罪します」という著書でそういうふうに記述をしております。これは間違いないことでしょう。

すなわち、確かに、このハイジャック犯あるいは拉致実行犯の子供だから悪いということを言っているわけではありません。その子供であり、なおかつ、それだけ思想教育を受けた人間が日本に帰ってきて日本の市会議員に出るということ自身が、これが北朝鮮拉致、そして、何と市民の党と市民の会にこれだけ、2億円を超える政治献金をしっかりしている政党がその実態である、なおかつ菅総理は拉致対策本部長でございますよ。このことを認識されて、今こうやって私が指摘をさせていただきました。この指摘によって、私は、拉致被害者の家族の皆さん、30年以上塗炭の苦しみを味わっている人たちですよ。総理も何度か面会をされていますね。この人たちも、強力にこの問題に対して抗議をされておられます。

知っていたか知らなかったかは水かけ論でございますけれども、ファクトとして、こういう人間を公認している、あるいは推薦して選挙に出している政党、そして、その政党に民主党から多額のお金が出ている、なおかつ総理は拉致対策本部長である、このことをもっても、これは拉致対策本部長を辞任すべき、それぐらいの話ですよ。

しかし、私は、まずここで申し上げたい。こういう事実がはっきりになった以上、認識をされた以上、家族会の皆様にここでしっかり謝罪をしていただきたいと思います。

[202]
内閣総理大臣 菅直人
私は、拉致被害者の皆さんについて、政府として、あるいは日本国として、一日も早くすべての拉致被害者の皆さんの帰国を実現する、そのことがこの拉致本部の最大の役割であり、それぞれ担当大臣に直接は担当していただいておりますが、私も本部長として、そういう姿勢で臨んできているところであります。

[203]
自由民主党 古屋圭司
それは当然のことですよ、本部長として。しかし、今私が指摘したのは、そういったしっかり拉致問題を率先垂範して解決していかなきゃいけない総責任者が、こういう関係のある団体に、政党に、民主党から多額の献金をしていた、このことに対する謝罪というのはないですね。

私は、それでは、もう一点聞きます。

拉致対策本部をつくられて、何回か会合をやっていますね。そのうちの一回は、実は、拉致対策本部指示、ペーパーで出した最初で最後の、今、菅直人総理のときの会合でございます。これは、平成22年の11月の29日に行われております。恐らく一回しかそのペーパーを出しておりませんので、これは事前通告をしておりませんので、総理は多分覚えておられると思いますけれども、もし覚えておられなかったら、後ろに事務方がいてそのペーパーあるでしょう、11月29日の、拉致対策本部、ないですか。拉致問題聞きますよと言っていたのに、出してこないわけですね。わかりました。時間がありません。私はそれを冒頭だけ菅総理に読んでいただきたかったのですが、私から読み上げます。

「拉致問題の解決に向けて」、11月29日、「本部長指示」とはっきりうたっています。「北朝鮮による日本人拉致問題は、我が国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害であり、許し難い行為である。」こういうことをはっきりうたっているんですよ、総理。

そして、その上で、きょう委員長に座っておられる中井委員長がかつて担当大臣のときに、これは何度もやり合いました、なぜ基本方針と対応方針をつくらないのかと。そうしたら、いや、紙に書くだけでは意味がない、こういう答弁でございましたけれども、やっとこの期に及んで8つの方針をつくり上げました。そのうちの一番最初に書いてあるのが、1、拉致被害者家族へのきめ細かな対応と書いてあるんですよ。

総理、きめ細かな対応ということはどういうことですか。相手をおもんぱかる、そういうことももちろん含まれるわけでありまして、今回、このような信じられないような構図が明らかになって、それを、まして拉致対策本部長であった菅総理が知らないと言い放つ。このことは謝罪しても謝罪し切れない話ですよ。

もう一度改めて申し上げます。この予算委員会の場で、ぜひ、拉致被害者家族の皆様に謝罪の言葉を言っていただきたいと思います。

[204]
内閣総理大臣 菅直人
私は、拉致被害者の皆さん、長い経緯の中で、まだ帰国できない家族を持って本当に御苦労されている中で、私も本部長として、そういう意味では、なかなかその帰国がかなわないことについて大変申しわけなく思っております。そういった意味で、まだまだこの問題での帰国がかなっていないという点ではおわびを申し上げなければならないと思います。

ただ、今御指摘の三鷹市議会選挙に、ある人物が立候補した、そして、それがこういう関係だと今、古屋さんがお話しになりましたが、私は、全くこの人物も承知しておりませんし、その経緯も承知をいたしておりません。

ですから、この人物が三鷹市議会選挙に出たということについて、何か私が謝るというのは、私の全くあずかり知らないことでありますので、そういう意味で、この問題で謝るということは、私としてはそのことについて謝るということにはならないと思っております。

[205]
自由民主党 古屋圭司
今、この森大志氏のことをあずかり知らぬと。これは全くうそですよ。

例えば、市民の党の機関紙「新生」というのがあって、これは最近は廃刊になりましたけれども、月に2、3回、定期的に発行されているんです。ここで菅氏が定期的にインタビューに答えたり、あるいは寄稿をしたりしているんですよ。例えばこういったものが、コピーがあります。こうやってあるんですよ。

そして、それだけにとどまりません。例えばその機関紙には田宮高麿が北朝鮮から送ったメッセージがあって、それには北朝鮮の拉致の問題についても書いてある。自分たちの子供たちのことについても、要するに思想教育を受けているということについても言及しているんですよ。ということは、そのことを全く知らなかったというのは私は通用しない話だと思う。

それにしても、そういうことがあったとしても、家族会の皆さんに、ここで、いやしくもそういう関係団体と結果として民主党が関係を持ってしまったということに対して、謝罪の一つもないんですね。

もう一度お聞きします。その点について謝罪の一つもされないんですね。

[206]
内閣総理大臣 菅直人
私も、この拉致問題に関連して、過去の言動、行動についていろいろ批判をいただき、私として不注意な点があったことなどについては、そのときそのときで、おわびといいますか、私の不注意さを認めておわびをしたこともあります。

ただ、きょう御指摘になった件は、ある人物が三鷹の市議会選挙に出ていたと。そのことについて私は本当にあずかり知りませんので、そのことを理由に何か謝るということについて、私としてそういうことにはならない。もし私自身がそういうことを何か手伝ったとかなんとかしたのであれば、それは決して適切ではないと思いますが、あずかり知らぬことについて、それをどうこうということにはならないと思います。

[207]
自由民主党 古屋圭司
いや、びっくりしました。あずかり知らぬことと言い放った。これこそ菅直人の無責任そのものですよ。

だって、森大志氏は市民の党から推されて出ているんですよ。その市民の党に民主党から2億円を超えるお金が出ているんですよ。この事実関係一つとっても、今の理屈は全く通用しないということですよ。

この政権は、国家を運営することも、主権を守ることも、そしてまた今度の災害対策で速やかに対応することも全くできない。この政権に日本を任せることは、日本を転落させていくことにつながる。私は、菅直人総理大臣の即時退却だけではなくて、民主党そのものが政権を担っているということに極めて問題があると思います。4K問題についても、もう既に破綻している以上、早くリセットすべきですよ。そのことを強く要求して、質問を終わります。

以上です。





平成23年07月21日 参議院 予算委員会
[306]
自由民主党 山谷えり子
この斎藤まさしさんはこの「新生」という機関紙を月に3回出しておられます。菅総理も若いころからずっと原稿を書いたりインタビューに答えたりしています。

この中に、拉致の実行犯である田宮高麿とかそれから魚本公博という有本恵子さんを拉致された、そういう方たちが原稿を書いているんですよ。

その方たちと30年来のお友達ですね。どういう意図で多額の寄附をなすったんですか。

[307]
内閣総理大臣 菅直人
投稿やインタビューということで申し上げますと、多くのいろいろな雑誌や多くのいろいろな新聞などにそうしたことを行ってきたところで、必ずしもどの時期にどういうものに投稿ないしはインタビューに答えたかということは全てをもちろん記憶をいたしているわけではありません。

先ほど申し上げましたように、ローカルパーティー、政権交代の実現をめざす市民の会と連携支援のために寄附を行ったものであります。

[308]
自由民主党 山谷えり子
このようなことをもしも知って、前から知っていたと思いますが、今どんなお気持ちですか、結果として。

[309]
内閣総理大臣 菅直人
先ほど来申し上げておりますように、私がこの団体に寄附をしたのは、そうしたローカルパーティーのこの市民の会と私が民主党の党の役職者の職務を果たすために、連携支援のためのものであります。

[310]
自由民主党 山谷えり子
市民の党の横浜市議は、議場から国旗を引きずり下ろしたり議長席を占拠したりして、地方自治法上最も重い除名処分、失職をしております。このような政党に平成19年から21年にかけて合計2億円以上民主党が寄附した。どういうことですか。

[311]
内閣総理大臣 菅直人
同じ答弁で恐縮でありますけれども、このローカルパーティーとの間での連携支援のためのものであります。

[312]
自由民主党 山谷えり子
拉致の実行犯とずぶずぶの関係のパーティーに寄附してよかったと思っていますか。

[313]
内閣総理大臣 菅直人
私自身、そういう政党、そういうグループであるということは承知をいたしておりません。ですから、そういう団体ということは承知をいたしておりませんでした。

[314]
自由民主党 山谷えり子
機関紙に一緒に載っていて承知していないも何もないものだと思いますが、今はどう思っていますか。

[315]
内閣総理大臣 菅直人
先ほど来申し上げていますように、私もいろいろなところのインタビューを受けたりいたしますので、そういった団体ということの理解は少なくともいたしておりませんでした。

[316]
自由民主党 山谷えり子
野田佳彦大臣、このときあなたは広報委員長、民主党の役員でした。こんなに巨額の金が行っていること、当然御存じでしたよね。どう思っていらっしゃいますか。

[317]
財務大臣 野田佳彦
いえ、広報委員長でしたが、そういうお金の流れは知りませんでした。

[318]
自由民主党 山谷えり子
今はどう思っていらっしゃいますか。

[319]
財務大臣 野田佳彦
きちっと説明をしながら、納得できるものなら納得していただけるようにすることが必要だというふうに思います。

[320]
自由民主党 山谷えり子
野田大臣、納得なさっていらっしゃるんですか、菅総理の説明で。

[321]
財務大臣 野田佳彦
まだ頭の中で整理はできていません。

[322]
自由民主党 山谷えり子
原敕晁さんという日本人を辛光洙という方が拉致しました。韓国で捕まって死刑判決を受けた昭和55年の拉致事件です。菅総理は助命嘆願書に署名なさいました。うかつだった、知らなかったと言いますが、田さんからこれ頼まれたことですね。田英夫さんです。

[323]
内閣総理大臣 菅直人
この件については、テレビ番組でもかつて安倍晋三議員からも指摘があり、また国会の場でも岸議員からも指摘があり、その都度私の方できちっと説明をいたしております。

つまり、当時、たしか社会党が中心になって、日本国内の在日韓国人の方が韓国に行っていわゆる民主化運動の活動で、たしか全斗煥政権だと思いますが、逮捕され、いろいろな弾圧を受けていたと、そういう趣旨に鑑みて、その関係者、つまりそうした弾圧を受けていた人たちの救済の署名集めを社会党を中心に行われました。

私は、当時、社民連という政党で、党首は田英夫さんでありました。社会党の多くの議員と、そして私の属していた社民連と、それから公明党からも何人かの議員の方がそういう趣旨だという前提で署名をいたしました。しかし、その中に今御指摘のような拉致犯人が属していたということが判明をいたしましたので、それは私の趣旨とはもちろん全く違うわけでありますけれども、そういう人物が入っていたことを私自身知らなかったとはいえ不注意であったということで、私の不注意を含めておわびを申し上げたところであります。

[324]
自由民主党 山谷えり子
この市民の党の代表の斎藤まさしこと酒井氏に関係の深い団体に2億円以上。今の答弁通用しませんよ。もう一回おっしゃってください、真面目に。

[325]
内閣総理大臣 菅直人
私は、斎藤まさしという人物は、先ほど申し上げましたように、かなり以前に紹介をされて知っておりますが、その方がどういう方の御主人であるかということは私は存じておりません。

[326]
自由民主党 山谷えり子
それも信じられませんが、この市民の党や平和と民主運動、市民の会、事務担当職が同じなんですが、この方は今現役の民主党の国会議員の秘書もしていらっしゃいますね。ということは、市民の党と民主党はもうずぶずぶの関係ということですね。御存じですね、それ。

[327]
内閣総理大臣 菅直人
今御指摘の点、私自らは調べておりませんので、まだ確認をいたしておりません。

[328]
自由民主党 山谷えり子
民主党は、平成16年、在日本朝鮮青年商工会中央常任幹事会からパーティー券を30万円買っていただいております。

江田五月さんも辛光洙の助命嘆願書に署名していらっしゃいますが、今どう思っていらっしゃいますか。

[329]
法務大臣・環境大臣 江田五月
正直に申し上げてほとんど記憶がないんですが、しかし、今、菅総理大臣が説明されたそのとおりだと思っておりまして、大変申し訳なく思っております。

[330]
自由民主党 山谷えり子
先週、私は、拉致議連副会長ですけれども、家族会、救う会の皆様と訪米をいたしました。内容は塚田委員がおっしゃられたとおりでございますが、先日の古屋議員との衆議院の予算委員会のやり取りで、菅総理は、家族会に謝る気持ちはないのかと古屋議員が3回お聞きになられたのに、3回ともはぐらかして答えられませんでした。今日、この場で謝っていただきたいと思います。

[331]
内閣総理大臣 菅直人
家族会の皆さんに、私が拉致問題の対策本部の本部長という立場にある中で、残念ながらまだ日本に関係者の皆さんをお帰りいただくことに実現ができていないことについては大変申し訳なく思っております。

衆議院における審議の中でお話があったことは先ほどの三鷹市議選に関しておっしゃったものですから、そのことについては特に私の承知をしていないことでありますので、そういった承知をしていないことについて何か謝るとか謝らないとかということにはならないということで申し上げたので、私としては、家族会の皆さんに十分なそうした結果が出せていないことについては大変申し訳なく思っております。

[332]
自由民主党 山谷えり子
拉致実行犯とずぶずぶの関係の団体に民主党は2億円以上寄附しているということに対して、家族会の皆様に申し訳ないと思っていらっしゃいませんかと聞いているんです。

[333]
内閣総理大臣 菅直人
今、私にはこの三鷹の方のことを言われたので……(発言する者あり)

いやいや、ここにも三鷹の中のことが書いてあるわけです。ですから、私は、そうした、何といいますか、拉致に関連した人がこの党の関係者であるということについては、本当のところ承知をいたしておりません。

[334]
自由民主党 山谷えり子
何度も繰り返すの嫌ですので、委員長、ちょっと通訳してさしあげてください。

[335]
委員長 前田武志
もう一度それでは質疑をしてください。山谷えり子君。

[336]
自由民主党 山谷えり子
拉致実行犯とずぶずぶの団体に2億円以上寄附をしているという民主党が、これに対して家族会に申し訳ないと拉致対策本部長菅総理は思われませんか。

[337]
内閣総理大臣 菅直人
そうした関係にある、あるいはあったとすれば、それは大変申し訳ないことだと思います。ただ、そういう関係にあったということについて私自身が認識をしていないものですから、今申し上げたわけです。



[342]
自由民主党 山谷えり子
どんな団体か知らなかったところに2億も寄附したということに関して、そして家族会の皆さんへの謝罪、これは今日もないんですね。ついにいただけないんですか。なぜですか。

[343]
内閣総理大臣 菅直人
今申し上げましたように、こういった団体がそういう関係があるということ、そのことを私は知りませんでしたが、そういうことがあるとすれば、あるいはあったとすれば、そうした団体との言わば連携といった活動をしたことについて大変申し訳なく思っております。





平成23年07月25日 参議院 本会議
[009]
自由民主党 丸山和也
次に、政治と金の問題も忘れてはなりません。なぜなら、あなたが総理になった最初の所信表明で、現下の政治不信の最大の原因は政治と金の問題であり、自分はこれに適切に対処して国民の信頼を回復すると表明していたのです。しかし、現実は全く逆ではありませんか。総理自身がこの問題の解決に向けて何ら努力しなかったばかりか、自ら新たな疑惑すら招いております。

日本人拉致事件容疑者の親族が関与する政権交代をめざす市民の会に総理の資金管理団体が多額の政治献金をしたということが大きく報道されました。総理は法的に処理しているから問題ないというような答弁をしていますが、事の核心はそのような形式的な処理の問題ではなく、リーダーたる地位にあるあなたの政治的良心の問題であります。もしあなたの心がこのような一片の答弁をもって痛みを感じないとすれば、総理、あなたの良心にこそ問題があるということではありませんか。

同じことは、外国人の献金問題に関しても言えます。外国人とは知らなかったと弁明して済ませようとするあなたの姿勢に、事の真偽の問題とは別に、政治的良心の問題として、国民はもはやあなたに信をおけなくなっているのであります。それどころか、先週の参議院予算委員会の質疑の紛糾からも明らかなように、この問題は今まさにあなたの命取りになろうともしております。

これらの点においても、総理、あなたは自らの不明を恥じ、進んで責任を取るべきではありませんか。





平成23年08月08日 衆議院 予算委員会
[098]
自由民主党 古屋圭司
去る19日に私も指摘させていただいた、いわば民主党が抱え込んでしまいました本質的な問題について、最後、質疑をさせていただきたいと思います。

すなわち、菅総理の政治団体である草志会を初め多くの民主党の所属の国会議員が、北朝鮮やその関係者と深い関係にある政党あるいは団体に多額の献金をしているだけではなくて、人材の提供をお互いに行っている、あるいは地方議員経由で多額の資金が流れているという信じられない事実であります。

早速、きょうはパネルで説明をさせていただいて、質疑をさせていただきたい。

総理、このパネルを、もう大体、前回のと中身は基本的に似ておりますが、若干新しいところもございます。



そこで、まず、一番左端の、菅総理から、これは東京都連の代表としての600万円分も含まれておりますが、6850万円、これが実際に市民の党あるいはめざす会、こちらの方に流れておりますが、ここで前回、総理は、いや、こういった市民の党との連携というのは、ローカルパーティーの連携強化なんだ、こんなようなことを答弁されておられました。実際に調べてみますと、ローカルパーティーは、ほかにこれだけ巨額の献金をしているところはありません。要するに市民の党との連携強化なんですが、では、ローカルパーティーとの連携強化というのは、一体何をどのように連携するのか、具体的に教えていただきたいと思います。

[099]
内閣総理大臣 菅直人
まず、私の資金管理団体が寄附を行っているのは、政権をめざす市民の会に対してであります。そして、寄附の目的は、こうしたローカルパーティーである政権をめざす市民の会との連携支援といったことのためであります。

[100]
自由民主党 古屋圭司
ですから、ローカルパーティーとの連携強化というのは、一体具体的に何を指しているんですかということを聞いているんです。

[101]
内閣総理大臣 菅直人
こういういろいろな団体、ほかにもローカルパーティーを名乗っておられる団体があり、いろいろ連携をしたり支援をしたりしている、その中身はいろいろですが、そういう関係もあります。そういう意味で、連携あるいは支援のためということであります。

[102]
自由民主党 古屋圭司
全く答えになっていないですよね。連携支援以外のことは言われない。

では、例えば、私が考えてみましょう、連携支援といったら政党は何があるかなと。まず、政策面の支援ですよね、人の交流での支援、選挙協力での支援、資金協力での支援、こういうものが考えられると思いますけれども、これは、菅総理、否定されますか、否定されませんか、この4つ。

[103]
内閣総理大臣 菅直人
まず、私の資金管理団体が寄附を行っているのは、政権をめざす市民の会に対してであります。そして、寄附の目的は、こうしたローカルパーティーである政権をめざす市民の会との連携支援といったことのためであります。

[104]
自由民主党 古屋圭司
ですから、連携強化は政策面、人の交流、選挙協力、資金協力、この4つは否定しませんか、否定しますか、どちらですか。

[105]
内閣総理大臣 菅直人
同じ言葉で恐縮ですが、連携とか支援ということの言葉の中でぜひ御理解をいただきたいと思います。

[106]
自由民主党 古屋圭司
政権交代をめざす会、政権交代を目指すには選挙を通じて政権交代するしかありません。ということは、例えばこの選挙協力というものは入りますね。

[107]
内閣総理大臣 菅直人
これはどの党も、どの政治家も、いろいろな団体、その相手が政治団体だったとしても、いろいろな関係性を持って活動されている例は多いと思います。そういった意味で、連携支援を行って、連携支援のために寄附をしたということであります。

[108]
自由民主党 古屋圭司
ですから、連携支援の一つに選挙協力というのはあるんですか、ないんですか、イエスかノーでお答えください。

[109]
内閣総理大臣 菅直人
今指摘をいただいているのは、私からの寄附について指摘をされているので、寄附の目的は連携あるいは支援だということを申し上げたんです。

[110]
自由民主党 古屋圭司
もうこれは押し問答ですけれども、選挙支援も入るんでしょう。潔く認めなさいよ、総理。どうぞ。

[111]
内閣総理大臣 菅直人
何度も同じお答えで恐縮ですが、寄附をした目的について聞かれていますので、連携支援だということです。

それぞれの団体がいろいろな活動をしているということは、それは独自でもあり、まさに連携の中での活動もありますけれども、寄附については連携あるいは支援のためということです。

[112]
自由民主党 古屋圭司
今言ったことは、いろいろなことがあるということに要するに選挙支援も含まれるということを言ったんですよね、はっきりそれは言葉では言っていないけれども。

ということは、では、もう一つ聞きますよ。

これはパネルが総理になっていますが、元総理ですね、当時のときは。これは……

[113]
委員長 中井洽
元総理じゃないな、今総理だから。幹事長か。(発言する者あり)

[114]
自由民主党 古屋圭司
まあ、そういうことです。今委員長から指摘がありましたから、それはあえて言っておきましょう。

[115]
委員長 中井
代表だな。代表。

[116]
自由民主党 古屋圭司
6850万円の資金を出したんですね。実際、実は6850万円のうち5000万円が平成19年、この短い期間の間に集中的にめざす会に寄附をされているんです。



総理、平成19年というと何の年か覚えておられますよね。

これは、政治家は選挙は極めて大切ですよね、統一地方選挙と参議院選挙があった年なんですよ。この年にこれだけ大きな寄附が行われているということなんです。これ一つとっても、選挙のための連携強化というのはもう明々白々なんです。

では、もう一つ。このような多額を寄附したということは、菅総理、当時は副代表ですか、みずからの御意思でされたことですか。

[117]
内閣総理大臣 菅直人
これは私の資金管理団体でありますので、最終的には私が判断をいたしました。

[118]
自由民主党 古屋圭司
そういうことですね。これだけ大口の寄附を一つの団体に、それも短期間に渡したというのは、私が調べる限り、ほかに例がありません。ということは、もうまさしく選挙支援のためのことであります。

本人がそういう認識をしてやったということを言われたということは、少しは評価しましょう。もしかしたら、いや、おれは知らぬ存ぜぬと言うかと思ったんですけれども、そうではないので、よしとしましょう。

では、めざす会の報告書というのを見てみますと、実は、人件費として5500万円を一括計上して平成19年に支出されているんですよね。

それで、私はここで、きょうは法務省、お越しいただいていますね。法務省刑事局は、見えますね。例えば、一般論として法務省にお聞きしたいんですが、選挙を目的として巨額の資金をある関係者Aから関係者Bに流し、そしてその使途が明白でない場合、これは、いわゆる公職選挙法221条に規定をする交付罪が適用され得ますか。このことについてお伺いしたいと思います。

[119]
政府参考人(法務省刑事局長) 西川克行
お答えを申し上げますが、まず、犯罪の成否というのは、これは収集された証拠に基づいて判断すべきものということでございますので、特定の例ということでお答えすることは差し控えざるを得ないわけでございます。

ただ、一般論で申し上げますと、公職選挙法の中に運動買収の罪というのがございます。その中に、当選を得もしくは得しめ、または得しめない目的をもって選挙人または選挙運動者に対して金銭、物品その他の財産上の利益を供与するなどすることによりこの犯罪は成立するという規定がございますので、証拠に基づいて、これに該当するかどうかの判断をしていくというのが一般論としてのお答えでございます。

[120]
自由民主党 古屋圭司
今、法務省から説明がありましたように、要するに、交付罪というのは目的をもって、それは選挙等々、この最初の1号、2号、3号に書いてある、当選させる目的とか等をもって物品とかの交付をした場合には、その交付を受けた場合には、この交付罪というのが成立するんですよね。ということは、実際にこれはこの可能性が否定できないという今答弁ですよ。

ということは、菅総理、当時は副代表でしょうか、自身がもしかしてそういう交付罪という違法行為の背中を押したというか幇助したということは、私は否定できないと思うんです。これは公党として、大幹部として極めて問題である、私はそういうふうに思います。

前回私が、もしかしたらこれは悪質な運動員買収の可能性もあるということも指摘させていただきました。このことをあわせて、今後改めてこれはしっかり追及をしていきたいというふうに思っております。



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